BMW、新車開発にCTスキャン導入…車両を分解せずに初期品質を確認

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BMWグループが新車開発にCTスキャンを導入
BMWグループが新車開発にCTスキャンを導入 全 7 枚 拡大写真

BMWグループは7月19日、自動車メーカーとして初めて、プロトタイプ車の開発や生産、解析にコンピュータ断層撮影(CT)を導入した、と発表した。

この技術のおかげで、BMW、MINI、ロールスロイスの全車種が、開発の初期段階においても、品質管理が可能になった。CTでは4台のロボットがプロトタイプ車の外側を移動し、数多くの断面画像を撮影する。

CTは、革新的な新素材、接着技術のテストなどに使用。従来は、車両は分析のために分解する必要があったが、CTは車両を分解せずに品質をチェックすることができる。この新しいX線システムは、開発と生産の主要拠点、ドイツ・ミュンヘンの研究&イノベーションセンターにある。

車両が所定の位置に置かれると、4台のロボットは2台のペアで作業を行い、X線を相手に送信する。収集されたデータは、多層の3次元画像を計算するコンピュータプログラムに入力される。これにより、車両の見えない部分にまで詳細な分析を行い、人間の髪の毛の幅にほぼ等しい100マイクロメートルの小さな部品に関する品質が確認できるという。

BMWグループは、このシステムの開発に2年を費やした。同社は、プロトタイプ車の開発と生産を高速化。将来は、AI(人工知能)による評価の自動化につながる可能性もある、としている。
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《森脇稔》

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