旭化成は7月19日、米国の自動車内装材メーカーであるセージ社を約7億米ドル（約791億円）で買収すると発表した。
旭化成は中期経営計画「Cs for Tomorrow 2018」で、マテリアル領域の重点分野の1つとして自動車分野向け事業の拡大を図っており、領域内横断で「自動車メーカーおよび部品メーカーとのコネクト（関係）強化」「グローバル拠点の確立」等に取り組んでいる。
セージ社は自動車内装材に用いる各種繊維製品の開発・製造・販売を手掛けており、シートファブリック市場ではグローバルでトップシェア。内装材に関する総合提案力、高いデザイン力、加工技術等により、自動車・部品メーカーに対し高いプレゼンスを持っている。
旭化成はスエード調人工皮革「ラムース」をセージ社に販売するなど、従来より良好な関係を構築・維持してきたが、自動車分野向け事業拡大を加速させるためにセージ社の事業を取り込むことを検討。昨年10月より両社で協議を始め、今回、買収の合意に至った。
旭化成はセージ社のマーケティング力・デザイン力、営業・製造・マーケティング拠点を活用することで、自動車内装市場でのポジションを強化し、自動車分野向け事業の拡大実現を目指す。
