福岡市中心部で盗難車とパトカーがチェイス、クルマ5台と次々に接触

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25日午後0時50分ごろ、福岡県福岡市中央区内の市道でパトカーの追跡を受けていた乗用車が逃走を図ろうとした際、対向車などに接触を繰り返す事件が起きた。警察は運転していた男と、同乗していた少女を逮捕している。

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福岡県警・福岡中央署によると、これに先立つ午後0時40分ごろ、福岡市中央区高砂1丁目付近で無施錠のまま駐車されていた乗用車が盗難される事件が発生。周辺に一斉手配を行っていたところ、中央区白金1丁目付近で信号待ちをしているところを巡回中のパトカーが発見。乗っていた署員が職務質問しようと接近したが、クルマはそのまま急発進して逃走した。

署員はパトカーによる追跡を開始。クルマは約2kmに渡って福岡市中心部を逃走したが、中央区大名1丁目付近で渋滞に行く手を阻まれるとクラクションを鳴らしながら両車線の間を強引にすり抜けて走行し、車両4台と次々に接触したものの、機転を利かせたタクシーが進路を塞いで最後はこのタクシーに衝突して停止。駆けつけた署員が運転していた27歳の男を車外に引きずり出して公務執行妨害の現行犯で逮捕している。接触された5台の乗員にケガはなかった。

クルマには岡山県在住を自称する19歳の少女も同乗していたが、この少女が「岡山まで帰ろうと、盗めそうなクルマを探していた」などと供述したことから、窃盗容疑で逮捕。男も後に同容疑で再逮捕されている。

聴取に対して男は「盗んだクルマを発見されたので逃げた」などと供述。盗難については単独犯行を主張し、少女の共犯を否定しているようだ。警察では2人を厳しく追及し、事件に至った経緯を詳しく調べる方針だ。

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同乗して逮捕された少女は「数日前から盗めそうなクルマを探していた」などと供述しているようで、男は少女の意思に従い、半ば計画的に盗難できるクルマを探していた可能性が高いようだ。

現場となったのは福岡の中心部である天神周辺で、昼休み時なので歩行者も多かった。暴走中に歩行者を巻き込んでいればさらなる負傷者や死者が出ていたかもしれず、機転を利かせて道を塞いだタクシー運転者の判断は素晴らしいといえる。

《石田真一》

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