【スバル フォレスター 新型試乗】来たるべき知能化への布石を評価、本当に賢くなりました…高山正寛

試乗記 国産車
スバル・フォレスター・アドバンス
スバル・フォレスター・アドバンス 全 15 枚 拡大写真

2.5Lと2L、2種類の水平対向エンジンを持つ新型『フォレスター』だが、個人的に興味津々なのは新たに設定された「e-BOXER」を搭載するグレード「アドバンス」である。

【画像全15枚】

先に言ってしまうと高速域などではモーターの恩恵は少ないこともあり、全体のバランスでは2.5Lの方がこのクルマのキャラクターには合っている。しかし、発進時から中低速走行時の「さりげない」モーターアシストによる走りやすさは日本、特にストップ&ゴーの多い都市部には向いていると感じた。一方で乗り味自体は旧型に比べて圧倒的に滑らかだ。上質とまでは言わないが、これならば他社からの乗り換えにも十分対応できる。

筆者がアドバンスを薦める最大の理由は新たに搭載された「ドライバーモニタリングシステム」を標準装備するからだ。近赤外線カメラを使ったいわゆる“顔認証”システムだが、これの出来が非常に良い。目を動きや顔の向きからドライバーの覚醒度合いを判断し注意喚起を行うわけだが、単にこれだけではなく、ドライバー(5名まで可能)のシートポジションやミラー、さらに空調制御までも記憶する。すでにアイサイトを含めた先進安全機能は現在のSUBARU(スバル)車の中でトップの性能を有しているわけだが、この機能が加わることで新しいベクトルで安全をサポートしてくれる。

素晴らしい機能ゆえに全てのグレードに標準装備、またはメーカーオプションするのが相応しいと思ったが、そこは営業戦略も含め、まずアドバンスに装着し、先進性をアピールすると同時に実際の市場からの評価を見て、今後の展開を進めるのだろう。この技術が確立したことで他のスバル車への搭載も期待できるし、先のこととはいえ、自動運転社会において、クルマの知能化は重要な課題のひとつだ。その点でもこのアプローチは高く評価していいし、まさにグレード名が意味する通り、スバル車で最先端を走っているクルマと言っていいだろう。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

高山正寛│ ITS Evangelist(カーナビ伝道師)/カーコメンテーター/AJAJ会員
1959年生まれ。自動車専門誌で20年以上にわたり新車記事&カーAVを担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関わる。カーナビゲーションを含めたITSや先進技術、そして昨今ではセキュリティ関連の事象を網羅。ITS EVANGELIST(カーナビ伝道師)として純正/市販/スマホアプリなどを日々テストし布教(普及)活動を続ける。またカーナビのほか携帯電話/PC/家電まで“デジタルガジェット”に精通、そして自動車評論家としての顔も持つ。

《高山 正寛》

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