トヨタの教室、ミニFCVを操縦したい子どもたちが虎視眈々…キッズエンジニア2018

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トヨタ、キッズエンジニア2018(パシフィコ横浜、7月27日)
トヨタ、キッズエンジニア2018(パシフィコ横浜、7月27日) 全 5 枚 拡大写真

トヨタは、FCV(燃料電池自動車)の看板商品『MIRAI』(ミライ)を全面に打ち出し、子どもたちに「なぜいまFCVか」「FCVのしくみを学ぼう」「MIRAIを知ろう」「自分だけのMIRAIを設計しよう」「FCVを体験しよう」といったプログラムでいっしょに勉強。

「わたしはパワーコントロールユニットの開発部門にいます。まずPCU、パワーコントロールユニットって知ってる人? いませんよね。ではきょうは、いつも仕事でかかわっているこのPCUをわたしが教えます」

トヨタの女性スタッフがこう伝えると、作業着をまとった子どもたちは、難しい燃料電池車の仕組みを理解しようと必死。「パワーコントロールユニットとは、直流という電流と、交流という電流を変換し、電気のちからを適切に調整するところ。MIRAIのパワーコントロールユニットは、いろいろな状況で、FCスタックの出力とバッテリーの放充電を制御しています」。

MIRAIに収まる駆動用バッテリー(2次電池)、FCスタック、水素タンク、パワーコントロールユニット、モーターの配置図を、子どもたちはじーっと見つめるけど、「わかった人!」と聞かれて、誰も手を上げられず……。

やっぱり子どもたちは、講義よりも自分たちの手を動かすプログラムに積極的のようで、「じゃあ実際に、MIRAIに積まれているいろいろな部品・装置を、上手に配置してみよう」となると、みんな手元を動かし、思い思いにパーツをレイアウトしていく。ここで大事なのは、「燃料電池車には多くのパーツを使うため、うまくコンパクトに、必要なものが無駄なく収まること」という。

子どもたちは、このレクチャーを辛抱強く受けるのには、理由があった。このあと、最後のプログラムに子どもたちは注目していた。それは、「水素で走るラジコンカーを操縦しよう」というコーナー。ズラリ並べられたMIRAIラジコンカーに、子どもたちは受講前から熱視線。みんな、ここへめがけて必死にFCVの仕組みを学んでいたようす。

トヨタのブースは、他社ブースの子どもたちよりも、年齢層がやや高かった。男の子が多く、やはり最新技術とラジコンという組み合わせが、クルマ好きの男の子に響いたか。

なおキッズエンジニア2018は台風の接近に伴い、当初予定していた28日の開催を中止した。

《レスポンス編集部》

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