川崎重工業は7月31日、2018年4~6月期(第1四半期)の連結決算を発表。営業利益は44.6%増の71億円と大幅増益となった。
売上高は前年同期比2.5%増の3438億円。車両事業などが減収となったが、精密機械・ロボット事業、モーターサイクル&エンジン事業などが増収となった。モーターサイクル&エンジン事業は、新興国向け二輪車が減少したものの、先進国向け二輪車や四輪車の増加により、売上高は同8.9%増の737億円となった。
営業利益は航空宇宙システム事業の減益はあったものの、船舶海洋事業での改善などにより、同44.6%増の71億円と大幅増益となった。モーターサイクル&エンジン事業は増収となったものの、販管費の一時的な増加などにより前年同期並みの33億円の営業損失となった。
経常利益は為替差益の改善などで、同57.3%増の86億円、四半期純利益は、税金費用の増加により、同21.8%減の26億円で減益となった。
通期業績見通しは、売上高1兆6500億円(前年比4.8%増)、営業利益750億円(34.1%増)、経常利益700億円(61.9%増)、純利益470億円(62.5%増)とした前回予想を据え置いた。