日産ブースにNSX? 違う、これは幻のミッドシップスポーツ「MID4-II型」だ…オートモビルカウンシル2018

自動車 ニューモデル モーターショー
AUTOMOBILE COUNCIL 2018(8月3〜5日、幕張メッセ)
AUTOMOBILE COUNCIL 2018(8月3〜5日、幕張メッセ) 全 8 枚 拡大写真

どこかホンダ初代『NSX』のようにも見えるけど、微妙に違う。ここは日産ブースだし。近づいてみると、あの幻のコンセプトカー『MID4-II型』だった。その名のとおり、日産が手がけたミッドシップ四輪駆動スポーツカーのテストカーだ。

「このミッドフォーは、自社研究開発の成果をモーターショーで発表すべくつくった、1987年のコンセプトカー。縦に置くエンジンはVG30DETT。最高出力330馬力のV型6気筒DOOHCツインターボ+インタークーラー。サスペンションは前がダブルウィッシュボーン。後ろが操舵機構HICAS(ハイキャス)つきマルチリンク」

「ファンの期待に反し、市販には至らなかったが、その技術の多くは、1989年に発売された4代目フェアレディ300ZX(Z32型)や、スカイラインGT-R(R32型)などへ流用された」

このミッドフォー、1987年の第27 回東京モーターショーへ出展してから30年が経ったころ、初のフルレストア作業に着手。展示車は、その作業が完了した動態復元モデルだ。

日産は、海外モータースポーツ活動を始めて60年。これを記念し、オートモビルカウンシル2018の出展テーマを「60 years of performance」とし、60年前に登場した『1958年ダットサン1000セダン 富士号』や、ハコスカの『1972年スカイライン2000GT-R』、そしてこの『1987年ニッサンMID4-II型(コンセプトカー)』、そしていまを駆けるマシン『NISSAN Formula E カラーリングコンセプト』を展示した。

ダットサン1000セダン(210型)は、日産初のOHV動弁機構を採用した直列4気筒C型エンジン(1リットル、34馬力)を搭載。前面窓に曲面ガラスを採用するなどし、海外輸出も視野に入れたデザインで、当時注目を集めた一台。

このクルマの耐久性を試すべく、富士号と桜号の2代が、1958年のオーストラリア一周ラリーに参戦。日産にとってこのラリー参戦が国際競技への初挑戦だった。そしてこの富士号は、19日間をかけて1万6000kmを走破。1リットル以下エンジン搭載車のAクラスで優勝。いまの日産モータースポーツのルーツともいえる記録のひとつ。

この富士号の後ろには、いまを突っ走る、Formula E マシン。ここでは、日産がモータースポーツ界をつっ走ってきた60年間の歴史を、ひとつの空間で体感することができる。

《レスポンス編集部》

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