スズキのインドネシア現地法人PTスズキ・インド・モービル・セールス(SIS)は2日、インドネシア国際モーターショー(GIIAS)2018において、同国内で販売する一部の車種を対象とした特別仕様車「スズキスポーツ・コンセプト」シリーズを発表した。
「スズキスポーツ」は、スズキのモータースポーツ活動を統括するブランドとして1986年に設立。以降、世界ラリー選手権(WRC)で数々の戦績を上げてきた。この特別仕様車は、そのスポーツライクなイメージを車種ごとに設定したもので、対象車種は小型SUV『イグニス・スポーツ』、7人乗りのMPV『エルティガ・スポーツ』、小型ハッチバック『バレーノ・スポーツ』の3車種。いずれも各車種の新たな商品バリエーションとして展開する予定となっている。
イグニス・スポーツは、ボディカラー別に3つの外観バリエーションを用意。フロント/サイド/リアのボディキットが装備される他、リアスポイラーを装備。特にスポイラーを強調する配色は、イグニスならではのスポーティさをいっそう引き立てるものとなった。また、デイタイムランニングライトも装備し、昼間時の安全性にもメリットをもたらしている。会場では道路に見立てたステージ上に3種のイグニスを出展。来場者を目を惹きつけていた。
「エルティガ」は今年4月にモデルチェンジを果たしたばかり。そのエルティガ・スポーツはノーマルよりもローダウンしたイメージで、出展車のボディ色がガンメタということもあったが、フロントグリルをメッシュに変更し、フロントやサイドステップの上に赤いラインをアクセントに加えたことで、見た目にはノーマルとは別のクルマにも見えるほど。本来のフンワリとした印象から精悍さを感じさせるデザインへと大きく変更されていた。
また、「スズキスポーツ」ではないが、会場にはインドネシア特産のバティック柄で身をまとったエルティガも出展。近くで見ると柄の粗さが目立つものの、会場内ではこれも一際目立つ存在となっていた。
なお、新型エルティガは「HEARTECT(ハーテクト)」を新プラットフォームとして採用するとともに、全長を旧型より130mm延長して居住空間とカーゴスペースの拡大を図っている。エンジンは高い燃費性能と動力性能を両立した新開発の1.5リットル・ガソリンエンジンを採用している。MPV市場が全体の約3割を占める中、スズキは新型「エルティガ」を主力としてさらなる拡販を目指す考えだ。