2019年から新たなハコのスプリントレース、「TCRジャパン」シリーズ発足計画…スーパーフォーミュラと併催

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今季WTCRのレースシーン。
今季WTCRのレースシーン。 全 7 枚 拡大写真

18日、スーパーフォーミュラ(SF)今季第5戦開催中のツインリンクもてぎにて、シリーズ運営団体JRPによる定例会見(サタデーミーティング)があり、来季からSFと併催のかたちでハコのスプリント戦、仮称「TCRジャパン」シリーズの発足を目指していることが公表された。

JRP(株式会社日本レースプロモーション)は8月8日に、コックス株式会社および株式会社童夢とともに「日本TCRマネジメント株式会社」(略称:TCRJ)を設立。代表取締役はJRPの倉下明社長が兼任するという。コックスも童夢も日本レース界では名の通ったビッグネームで、新会社は「2019年度よりTCR(規定マシン)によるスプリントレースをプロモートすることを決定した」とされる。

TCRというのは、近年、世界的に存在感を増しているツーリングカーカテゴリー(車両規定)で、いろいろな国や地域でシリーズ戦が興隆中。アウディ、ホンダなどがTCR規定マシンをリリースしている。最高峰のTCRインターナショナルは今季からWTCR(FIA世界ツーリングカーカップ)として、従来のFIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)に実質的に置きかわるようなかたちでシリーズ統合されてもいる。WTCRは、W-TCRと解釈した方が実態に近いだろう。また、TCR規定マシンは日本でも既にスーパー耐久シリーズ(S耐)を走るなどしている。

今季、WTCRの日本戦は10月のSF最終戦鈴鹿と併催されることが決まっているが、SFとTCRがもうひとつ、新たな接近を果たすことになった。仮称「TCRジャパン」シリーズは詳細未定ながら、SFとの併催によるシリーズ展開を予定、土日にTCRジャパンを各1レースずつ行なうスプリント(短距離)2レース方式を念頭に置いているという。

参戦ドライバーはいわゆるジェントルマンドライバー(アマの上位層だろう)を想定しており、SFやSUPER GT/GT500クラスに参戦するトッププロの参入は現段階では考えていないとのこと。初年度は13台くらいのエントリーを確保したい意向だ。

まだまだ計画が明らかになったというレベルの話ではあるが、SFのレースウイークエンドが一層華やぎ、エキサイティングなものになることが期待される動きである。

なお、JRPは来季のSF開催予定も発表。今季と同じラウンド順の全7戦だが、ひと月に1戦というかたちで、今季よりもラウンド間隔がバランスされたスケジュールになっている。

■2019年 スーパーフォーミュラ 暫定スケジュール
第1戦 4月20~21日 鈴鹿サーキット
第2戦 5月18~19日 オートポリス
第3戦 6月22~23日 スポーツランドSUGO
第4戦 7月13~14日 富士スピードウェイ
第5戦 8月17~18日 ツインリンクもてぎ
第6戦 9月28~29日 岡山国際サーキット
第7戦 10月26~27日 鈴鹿サーキット

《遠藤俊幸》

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