【トヨタ カローラスポーツ 試乗】ホットハッチの血統を感じることができる…諸星陽一

試乗記 国産車
トヨタ カローラスポーツ
トヨタ カローラスポーツ 全 10 枚 拡大写真

『カローラ』の名前が冠された新型車『カローラスポーツ』が登場した。カローラという名前は付けられたが、じつはこのクルマは『オーリス』のフルモデルチェンジにあたる。

つまりオーリスというクルマは日本では消滅、カローラに吸収されたことになる。ボディはもちろん5ドアハッチバックで、サイズは全長4375mm、全幅1790mm、全高1460mmでCセグメントに属するモデル。車幅が広いところが気になるが、最近のグローバルモデルはみんなこれくらいのレベルとなってしまっている。

搭載されるエンジンは2種。直4・1.2リットルターボは116馬力で、ちょうど使い切れるだけのパワー感。エンジンを目一杯回して走る感覚はクルマを操るという感覚にあふれていて、とにかく楽しい。ミッションはCVTなので、マニュアルモードで走ったときのダイレクト感が弱いが、それを補うモデルが存在する。

それはiMTというオートブリッピング機能を備えた6MTモデルの存在だ。このiMTモデルには富士スピードウェイのショートサーキットで試乗しているが、フィーリングのよさはピカイチ。リズムに乗って軽快な走りができた。iMTは8月中に追加になる予定だ。

ハイブリッドは1.8リットルの直4エンジンが98馬力、モーターが72馬力。ハイブリッドなので1.2リットルのように回して楽しむ楽しむ要素はないが、燃費を大切にして移動を楽しむならいいフィーリング。モーターアシストによる加速、上手な回生ブレーキはさすがトヨタという印象だ。

足まわりはフロントがストラット、リヤがダブルウィッシュボーンの4輪独立懸架。サスペションがよく動いて、路面を追従するタイプのサスセッティングで、乗り心地もいい。ブレーキを積極的に使ってフロント荷重を作り出してのコーナリングはホットハッチの血統を感じることができる味わいだ。

このカローラスポーツは同時に発売になった『クラウン』同様にコネクティッドカーとしてデビュー。常時通信のDCMを標準装備し、オペレーターによるナビ設定やヘルプネットはもちろん、路車間通信にも対応。警告灯点灯時の対処方法アシストや定期点検時期のお知らせなども送られてくるなど、至れり尽くせりの機能を備える。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
  4. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  5. 旧型Z34『フェアレディZ』用車高調がリニューアル、ブリッツ「DAMPER ZZ-R」シリーズがDSC Plusに対応
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る