【MX-5カップジャパン 第4戦】佐々木孝太が初優勝、シリーズチャンピオンは堤優威

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
85号車・佐々木孝太
85号車・佐々木孝太 全 10 枚 拡大写真

世界同一仕様車による本格的なワンメイクレース「グローバルMX-5カップジャパン」第4戦が8月19日、岡山国際サーキットで開催された。

8時50分からの予選は、涼しいうちにタイムを出そうと序盤から全車がコースイン。200 名もの大応援団が駆け付けたHM RACERSの2台が、その期待に応えて見事なチームワークを見せた。まず84号車・吉田綜一郎が85号車・佐々木孝太の後ろを走り1分48秒108のトップタイムを出すと、次は逆に吉田の後を佐々木が追い、1分47秒881と唯一の47秒台のタイムでポールを獲得。吉田は2番手、3番手は12号車・梅田剛、88号車・村上博幸が4番手に入った。一方、開幕3連勝を飾ったT by TWO CABANA Racingの堤優威は今回欠場。交代出場した1号車・山野直也は、前日に急遽交換したミッションの慣らし運転の影響もあり5位に留まった。

45分間の決勝は14時18分、ローリングスタートで開始。フロントローから出たHM RACERSの2台は、明暗が分かれる。佐々木は好ダッシュでオープニングラップから後続に1.5秒の差を付け独走状態を築きつつあったが、一方の吉田はスタートで出遅れ、梅田、村上、山野の計4台の2番手グループに吸収される。2位争いはその後、ペースが上がらない村上と山野が後退する形で、吉田と梅田の一騎打ち。7周目で梅田が2位に浮上するも、吉田が直後をぴったりとマークする展開が続く。

レース終盤の23周目、満を持して吉田が梅田を抜き返して2位に再浮上し、このままHM RACERSによるワンツー・フィニッシュかと思われたが、ファイナルラップとなる25周目のヘアピンで、インを押さえる吉田を梅田がアウトから抜き去り、2位の座を奪還する。結局、佐々木は11秒余りにまでリードを広げて、自身、チーム初優勝。2位に梅田、3位に吉田、4位に山野、5位に86号車・TOMISAN、6位に6号車・小原健一という結果となった。

初優勝の佐々木は「今日はスタートも上手くいって、自分らしい速さを見せられたと思います。次の富士ではチームでワンツーを狙いますが、もちろん先にゴールするのは僕ですよ(笑)」と嬉しそうな表情。2位の梅田は「今回はストレート重視のセットにしたのが最後は生きましたが、トップは遠かったです。チャンスは残ったので次こそ優勝を目指します」とコメントした。

なお、11月に北米で行われるMX-5世界一決定戦には、シリーズ2位までのドライバーが日本代表として出場。第4戦の結果により、今大会欠場の堤のシリーズチャンピオンが確定し、世界一決定戦への出場が決定。9月24日に富士スピードウェイで開催される最終戦で、残る1枠を吉田と梅田が争う。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
  3. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
  4. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
  5. ホンダ『プレリュード』新型、インドネシアでは「オールブラック」なプロトタイプを初公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る