タンカー衝突、駅舎火災、沿線家屋倒壊…関西の鉄道で再開の目途が立たない箇所が続出 台風21号

鉄道 企業動向
関西国際空港へ通じる連絡橋が不通となったため、南海の関空アクセス特急『ラピート』は、JR西日本の『はるか』とともに運休を余儀なくされている。
関西国際空港へ通じる連絡橋が不通となったため、南海の関空アクセス特急『ラピート』は、JR西日本の『はるか』とともに運休を余儀なくされている。 全 1 枚 拡大写真

国土交通省近畿運輸局は9月5日、前日に関西地方を襲った台風21号で被災した交通機関の状況を明らかにした。

それによると14時の時点で、鉄道ではJR西日本関西空港線と南海電気鉄道(南海)空港線が、関西国際空港へ通じる連絡橋の橋桁に油タンカーの『宝運丸』が衝突した影響で運行を見合わせており、再開の目途は立っていない。

また、JR西日本では、阪和線の車両基地である吹田総合車両所日根野支所の電柱が倒壊した関係で、阪和線日根野~和歌山間で運行を見合わせている。

南海では本線の尾崎駅(大阪府阪南市)で火災が発生し、現在、すべての列車を同駅通過とし、隣接する樽井駅(大阪府泉南市)か鳥取ノ荘駅(大阪府阪南市)の利用を呼びかけている。

京都府の叡山電鉄では、鞍馬線二軒茶屋~鞍馬間の沿線で家屋の倒壊や倒木が発生したため同区間の運行を見合わせており、再開の目途は立っていない。そのため京都バスによる代替輸送を行なっているが、道路事情により京都市左京区内の二ノ瀬駅と鞍馬駅へは入ることができない状態となっており、代替輸送区間は二軒茶屋~市原~貴船口間となっている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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