48Vマイルドハイブリッド市場、2030年に1530万台と予測

エコカー ハイブリッド
48ボルトマイルドハイブリッド採用のメルセデスAMG53シリーズ
48ボルトマイルドハイブリッド採用のメルセデスAMG53シリーズ 全 2 枚 拡大写真

矢野経済研究所は、「48Vマイルドハイブリッドシステム世界市場」の調査結果をまとめた。

【画像全2枚】

それによると、48Vマイルドハイブリッドシステムは現在、普及の初期段階で、資本回収の観点から利益率の高い高級車やSUVなどを中心に搭載されている。2017年の世界市場規模は新車販売台数ベースでは5万台規模にとどまった。

ただ、PHEV(プラグインハイブリッドシステム車)やEV(電気自動車)が普及するまでは48Vマイルドハイブリッドシステムが安価なハイブリッドシステムとして拡大する可能性があり、既に欧州をはじめ中国の自動車メーカー数社から48Vマイルドハイブリッドシステム搭載車の投入が開始されている。

2020年の48Vマイルドハイブリッドシステム世界市場規模は、新車販売台数ベースで、200万台を予測。従来、2020年時点で大幅な搭載台数が期待されていたが、2017年の普及状況や各種の成長要因を加味したとしても、普及の初期段階から数年では達成困難と予測する。

一方で、PHEVやEVが本格的に普及を開始する2025年頃までは、量産化によるコスト低減と搭載車種の拡大で急速に増加し、2025年に920万台まで市場が拡大すると予測する。2025年以降は燃費改善が重視される市場でPHEVやEVが優先されるとみられることから、48Vマイルドハイブリッドシステム世界市場は縮小基調になると予想する。

48Vマイルドハイブリッドシステムは、いずれ市場が縮小するのは避けられないものの、システムコスト低減や今後の市販化によるユーザーの反応、燃費規制、各国の普及のためのインセンティブなどの動向によっては、アイドルストップシステムに代替するシステムとして、2030年でも、市場拡大を続けている可能性もあると指摘する。こうした影響を考慮し、2030年の48Vマイルドハイブリッドシステムの世界市場規模は1530万台を予測する。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ミズノ、カーボン技術活用の新フットギア「MOBILARIA β」発表…ジャパンモビリティショー2025
  2. 三菱『デリカミニ』新型を発売、受注は1万台超え…「DELIMARU Package」を7割が選択
  3. ホンダのアドベンチャー・スクーター『ADV160』とその実力は?…10月のモーターサイクル記事ベスト5
  4. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  5. 三菱自動車、『eKスペース』新型を発売…受注は標準グレードに集中で93%
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る