アウディは9月10日、米国で9月17日に初公開予定のブランド初の市販EV『e-tron』(Audi e-tron)に、高速道路の通行料金決済システムを搭載する、と発表した。
e-tronは、アウディのラグジュアリーモデルと同等のスペースと快適性を備えた電動SUV。5名の乗員とその荷物を積載することが可能。長距離ドライブに対応する航続と、幅広い充電方法を用意する実用性の高いEVとなる。
e-tronの駆動方式は、電動4WDの「クワトロ」。バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は95kWhと大容量。この効果もあり、1回の充電での航続は欧州仕様の場合、最大で400km以上の性能を備える。またe-tronは、最大150kWで急速充電を行うことが可能。これにより、わずか30分以内に充電を行える。
このe-tronに搭載されるのが、高速道路の通行料金決済システム「ITM」。車両のルームミラーに無線通信機器を装備。高速道路の通行料金決済を、その場で行う。ITMは、自動車とインフラストラクチャーが路車間通信を行うアウディ初の「V2I」技術のひとつとなるという。
ドライバーは、ITMのオン/オフや米国の高速道路の優先レーンの乗員設定の変更などを、車両のMMI(マルチメディアインターフェイス)から操作することが可能。アウディは、ルームミラーベースの料金設定ソリューションにより、高速道路へのアクセスが便利になる、としている。