道路の構造物維持管理システムを鉄道に応用…伊豆急行で日本初「鉄道版インフラドクター」の実証実験

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MMSによる計測イメージ。鉄道用の台車に乗せ、全方位カメラとレーザー計測器により計測を行なう。
MMSによる計測イメージ。鉄道用の台車に乗せ、全方位カメラとレーザー計測器により計測を行なう。 全 1 枚 拡大写真

東京急行電鉄(東急)、伊豆急行、首都高速道路、首都高技術の4者は9月19日、首都高グループが開発した道路構造物の維持管理システム(インフラドクター)を、日本で初めて鉄道に応用する保守技術を共同開発すると発表した。

インフラドクターとは、レーザースキャンにより収集された3次元点群データと地理情報システム(GIS)を組み合わせて、異常箇所の早期発見や構造物の3次元図面作成、図面や各種点検・補修データの一元管理を行なうシステム。

今回はこのシステムを「鉄道版インフラドクター」とするべく、今週中にも伊東~伊豆急下田間の伊豆急行で実証実験を行なう。実験ではレーザー計測器や全方位カメラを搭載した移動計測車両(MMS=モービルマッピングシステム)を鉄道用の台車に乗せて、レール上からレーザー照射することにより、レール、トンネル内側、橋りょう上部、プラットホームの形状やレール周辺の斜面状況を計測する。

4者は「今回の実証実験を機に、計測・運用方法や精度をさらに向上させ、鉄道の新しい技術として事業化するほか、空港など他分野の技術開発も行います」としており、今年度中には東急線内でも実証実験を行なう予定。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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