ホンダコレクションホールが特別走行を実施…市販製品70台「懐かしい」「ドキドキ」「すごい」

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ホンダコレクションホール開館20周年記念市販製品特別走行(2018年9月24日)
ホンダコレクションホール開館20周年記念市販製品特別走行(2018年9月24日) 全 122 枚 拡大写真

ホンダコレクションホールは9月24日、開館20周年を記念した市販製品特別走行を実施。7月に続いて2回目の開催となったこの日は70台のホンダ車両がデモンストレーションを行った。

ツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)内にある同施設には、「エンジンが動き、当時に近い性能が発揮できる」状態でホンダの歴史を作ってきた数多くの製品が保存されている。毎年、F1など一部のレース車両は「走行確認テスト」として動態確認を行い一般にもその様子を公開しているが、今回対象となっているのは市販製品だ。

ホンダコレクションホール
ホンダコレクションホール
特別走行のゲストとして2輪ライダーに伊藤真一選手(元Hondaワークスライダー) 、高橋裕紀選手(MORIWAKI MOTUL RACING) 、4輪ドライバーに道上龍選手(Modulo Drago CORSE) 、中嶋大祐選手(TEAM MUGEN)が招かれた。ホンダコレクションホールのドライバーと共にハンドルを握り、イベントを盛り上げた。

10時から始まったデモンストレーションの先陣を切って登場したのは自転車用補助エンジン(50cc)の『Model A(モデルエー)』だ。1947年、本田技研工業株式会社設立前年に製品化されたもので、“Honda”として初めて製品化したもの。簡単に自転車に取り付けられることもあり、当時人気を呼んだ。


次に登場したのはホンダ初の量産市販4輪車として1965年にデビューした『T360』。以下、2輪車と4輪車が交互に南コース特設会場でエンジン音を響かせ、会場に集まったホンダファンの心をつかんだ。「うわあ、懐かしいね~」「あれ乗っていたよ」と至る所で声が上がる。


1985年に発表された軽自動車『トゥデイ』には「かっこいい」「かわいい」と歓声が沸き、時代を超えて男女どちらからも愛されるホンダのデザインが感じられた。


ゲストドライバーとして初参加した中島選手は、オールドカーと現代のクルマは機械的な部分でかなり違うと感じたという。

「昔のクルマはアイドリングで回すのもドキドキする。朝一で『S500』(1963年発売のホンダ初の乗用車)に乗った時も1回止まっちゃった。そういう緊張感も楽しい」


高橋選手は『CBX』に驚いたことを明かした。世界で初めてGPレーサー同様のDOHC4バルブ6気筒エンジンを量産化した1047ccのモデルに、乗車前に押した時は重さを感じていた。

「でも、乗り出した瞬間にものすごい加速感でバイクの重さがスーッと消えた。これはすごいバイクだなと思った」

乗った後に思わず「何年式ですか?」とスタッフに尋ね、1979年式という答えが返ってきて二度驚いたそうだ。


夕方まで予定されていたデモンストレーションは、午後にパラついた雨で一時休止の場面もあったが用意された全ての製品の走行を無事終えることができた。台数が多いため、1台当たりの走行時間はほんの数分だ。しかし、ホンダの歴史を築いてきた懐かしい車種が姿を見せるたびに観客の顔からは笑顔がこぼれていた。次の開催にも期待したい。

なお、9月27日にはF1のマクラーレンホンダ「MP4/6」、バイクの「RC149」など、レーシング車両の走行確認テストが行われる予定だ。

《Hideyuki Gomibuchi》

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