国土交通省は、アウディジャパンが燃費、排出ガスの抜取検査で不適切な取り扱いを行っていたとの報告があったと発表した(9月28日)。
日産自動車、スバルが燃費と排出ガスの抜取検査で、不正を行っていたことが発覚したのを受けて、国土交通省は他の自動車メーカー、輸入車事業者に対して同様の不適切な取り扱いの有無を調査し、結果を1カ月以内に報告するよう要請した。
各社の調査結果は、海外生産メーカーとの関係から報告が遅れていた輸入事業者3社を除いて報告、マツダ、スズキ、ヤマハ発動機で不適切な取り扱いが見付かったと報告した。不適切な検査は、海外メーカーではアウディが初めて。
今回、輸入車事業者3社から報告があり、このうちアウディジャパンが排出ガスの抜取検査で不適切な取り扱いがあったと報告。フォルクスワーゲングループジャパンとボルボ・カー・ジャパンの2社は、不適切な取り扱いはなかったと報告したとしている。
アウディジャパンは、燃費、排出ガスの抜取検査で運転が測定モードに合わせられず失敗(トレースエラー)した測定を有効なものとして処理していたケースがあったことが判明した。2014年7月~2018年7月に抜取検査を行った692台のうちの37台で、リコールなどの対策は予定していないという。
国土交通省はアウディジャパンの報告内容を精査するとともに、必要な場合は厳正に対処するとしている。