住友ゴム、技術開発コンセプト「SMART TYRE CONCEPT」を紹介…EVS31

住友ゴム工業 執行役員 研究開発本部長の吉岡哲彦氏
住友ゴム工業 執行役員 研究開発本部長の吉岡哲彦氏全 10 枚
住友ゴム工業は、10月1日に神戸で開幕した「第31回 国際電気自動車シンポジウム・展示会(EVS31)」に出展し、技術開発コンセプト「SMART TYRE CONCEPT」の各技術を紹介した。

その技術とは「センシングコア」「アクティブトレッド」「性能持続技術」「エアレスタイヤ」「LCA」の5つ。いずれもすでに発表済みの技術だが、今回EVS31の会場となった神戸は、住友ゴム工業の本社所在地。出展ブースで行われた記者発表では、執行役員で研究開発本部長の吉岡哲彦氏が登壇し、プレゼンテーションを行った。

昨年5月に発表されたセンシング技術「センシングコア」は、ESCやABSで使用されている回転センサーからの信号を使って、路面状況やタイヤの摩耗状況、荷重、空気圧などを検知し、そのデータを車両にフィードバックするだけでなく、クラウド経由でビッグデータとして解析し、他車にも配信しようというもの。新規のデバイスを特に必要とせず、車載コンピューターにソフトウエアを組み込むだけでタイヤがセンサーとして機能するものであり、今回あらためて大きな可能性がアピールされた。

「アクティブトレッド」は、水分と温度を利用してトレッド面のゴムの特性を変化させ、路面の変化に対してタイヤのグリップ力をアクティブに変化させるというもの。

「性能持続技術」は、新しいゴム材料などを使うことで、摩擦や劣化による性能低下を抑制する技術。2016年に発売したスタッドレスタイヤ「ウインターマックス02」でも実用化されている。

パンクの心配や空気圧管理から解放される「エアレスタイヤ」は、2015年の東京モーターショーで発表されたコンセプトタイヤ。実用化に向けての開発が進行中だ。

LCA(ライフ・サイクル・アセスメント)は、市販タイヤにおいては「エナセーブ・テクノロジー」として展開中のもの。原材料からリサイクルまで、商品ライフサイクルを通して、より高い環境性能を追求している。

《丹羽圭@DAYS》

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