復活の新型『カタナ』に早速またがってみた!来春以降の国内投入に期待ふくらむ…インターモト2018

ドイツ・ケルンで開催されているインターモト2018で、スズキカタナ新型が発表。2輪ジャーナリスト佐川健太郎氏が“またがり”レポート
ドイツ・ケルンで開催されているインターモト2018で、スズキカタナ新型が発表。2輪ジャーナリスト佐川健太郎氏が“またがり”レポート全 12 枚

ドイツ・ケルンで開催中の世界最大級のモーターサイクルショー「インターモト2018」から緊急レポート! 各国バイクメーカーから最新モデルが発表される中でひと際注目を集めていたのが、今回スズキから世界初公開となった新型『KATANA(カタナ)」だ。

ベースはスポーツネイキッドの『GSX-S1000』で、最高出力150psの水冷直4エンジンやアルミツインスパーフレーム、前後サスペンションやブレーキまわりが、車体の基本パッケージはS1000とほぼ共通とのこと。これに「鍛造された日本刀」をイメージしたスタイリングで仕上げたのが新型カタナ。
スズキ カタナ(KATANA)新型スズキ カタナ(KATANA)新型
間近でみると前後長が短くコンパクトだが、フロントまわりにボリューム感があり、かつマスが車体センターにぎゅっと集中したような現代的なフォルムになっている。やはり目がいくのは鋭いエッジで構成されたフロントまわり。特に日本刀の切っ先をイメージしたという尖った先端部が印象的だ。タンク後端からシートにかけての落差のあるデザインも元祖カタナを彷彿させる。

さて初試乗、といっても跨ってみた印象だが、S1000に比べてややハンドル位置が高く広めで、着座位置もやや前寄りな感じ。上体は割と起きたリラックスしたライポジになると思う。初期型の1100カタナがシート低めで車体は前後に長くロングタンクでハンドルが遠かったのに比べるとかなりコンパクト。
スズキ カタナ(KATANA)新型スズキ カタナ(KATANA)新型
足着きは標準的で、スタンドを払って車体を起こした感じも軽い。前後サスはダンパーが効いていてコシ感のあるシートとともに、スポーティな乗り味が想像できる。30年前のバイクと比べること自体、あまり意味がないかもしれないが念のため。「まったくの別物」と言えるだろう。

S1000譲りのパワーと運動性能をそっくりそのまま受け継いでいるとなると、街乗りからスポーツライディングまで幅広く使えそう。昔あこがれたカタナの雰囲気を楽しみつつ思い切り走って満足できる。きっとそんなバイクだと思う。国内投入は来春以降とのことなので期待しよう。

《佐川健太郎》

佐川健太郎

早稲田大学教育学部卒業後、出版・販促コンサルタント会社を経て独立。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。メーカーやディーラーのアドバイザーも務める。(株)モト・マニアックス代表。「Yahoo!ニュース個人」オーサー。日本交通心理学会員。MFJ公認インストラクター。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『リーフ』新型、米国EV最安値の約440万円から…今秋発売へ
  2. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  3. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  4. 三菱『デリカミニ』がフルモデルチェンジ!「やんちゃ坊主」感アップ、走りも三菱らしく進化
  5. マセラティの最新スーパーカー『MCPURA』、北米デビュー
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る