ルノー カジャー に改良新型、1.3ターボに日産の技術採用…パリモーターショー2018

Cセグメントクロスオーバー

グーグルの「Android Auto」とApple の「CarPlay」に対応

GT-Rの「ミラーボアコーティング」技術を採用したエンジン

ルノー・カジャー 改良新型(パリモーターショー2018)
ルノー・カジャー 改良新型(パリモーターショー2018)全 15 枚

Cセグメントクロスオーバー

ルノーは10月3日、フランスで開催中のパリモーターショー2018において、『カジャー』(Renault Kadjar)の改良新型をワールドプレミアした。

カジャーは、ルノーブランド初のCセグメントクロスオーバー車。ルノーはBセグメントに属するクロスオーバー車として、『キャプチャー』を用意。カジャーは、キャプチャーの上に位置するクロスオーバー車となる。車台は、ルノー日産アライアンスの「CMF」と呼ばれるプラットフォームがベース。ボディサイズは、全長が4450mm、全幅が1840mm、全高が1600mm。最低地上高は190mm。欧州向けは、スペイン工場で生産されている。2017年8月、日本市場にも導入された。

グーグルの「Android Auto」とApple の「CarPlay」に対応

このカジャーが2015年春のジュネーブモーターショー2015でのデビューから3年半が経過し、パリモーターショー2018において改良新型をワールドプレミア。フロントマスクに最新のルノーのデザイン言語を導入。フロントグリルはワイド化され、クローム加工を強調した新デザインとした。デイタイムランイングライトとLEDウインカーを一体化。フォググランプもLED化した。リアは、新デザインのバンパーやLEDウインカーを新たに装備する。
ルノー・カジャー 改良新型ルノー・カジャー 改良新型
インテリアは、ダッシュボードのデザインを中心に変更。シートの形状も見直され、長距離ドライブで疲労を低減する快適性を引き上げた。ドアトリムも一新する。内装色には新色が設定され、アルカンターラ仕上げも選択できる。改良新型では、最新の車載コネクティビティを採用。「R-LINK 2」に接続されたマルチメディアシステムは、グーグルの「Android Auto」とApple の「CarPlay」に対応。ドライバーは好みのアプリをインフォテインメント画面に直接表示して、安全に操作することを可能にした。後席には、USBソケットを2個装備。スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機などを充電できる。

GT-Rの「ミラーボアコーティング」技術を採用したエンジン

メカニズム面では、ルノー日産三菱アライアンスとダイムラーと共同開発した新型直噴1.3リットル直列4気筒ガソリンターボエンジン「1.3 TCe」を搭載。このエンジンの特徴が、日産『GT-R』の「ミラーボアコーティング」技術の採用。ミラーボアコーティングは、エンジン内部の抵抗を減らすことによって、エンジンの効率を上げるテクノロジーとなる。ミラーボアコーティングは、溶かした鉄をシリンダーボア内部に吹き付ける技術。シリンダーボア内部の壁に鉄の膜を作り、この膜を鏡面仕上げにすることで、ピストンが動く時の抵抗を大幅に低減させる。

新型直噴1.3リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンの最大出力は、改良新型カジャーの場合、140hpと160hpの2種類。このエンジンには、ガソリンパティキュレートフィルター(GPF)が装着される。ルノーによると、運転する楽しさを大幅に引き上げながら、燃費やCO2性能も向上させているという。
ルノー・カジャー 改良新型ルノー・カジャー 改良新型
2種類のディーゼルエンジンには、選択還元触媒(SCR)システムを装備。1.5リットルの「Blue dCi 115」は、最大出力115hpを発生。オーバーブーストモードでは、最大出力が5hp、最大トルクが2.5kgm向上する。1.7 リットルの「Blue dCi 150」は、最大出力150hp。2WDと4WDを設定する。

4WDシステムにも、日産のノウハウを活用。滑りやすい路面で確実なパフォーマンスを発揮する。2WD、4WD、ロックの3モードを備えており、走行状況や路面の状態に応じて、最適なモードを切り替える。

改良新型カジャーのフランスの本国でのベース価格は、2万6200ユーロ(約345万円)。10月4日から受注を開始している。

《森脇稔》

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