建物を透視? ホンダが安全技術の実証実験…スマートインターセクション

ホンダの「スマートインターセクション」テクノロジー
ホンダの「スマートインターセクション」テクノロジー全 5 枚

ホンダ(Honda)の米国部門、アメリカンホンダは10月4日、ドライバーに交差点の建物などを仮想的に透視して見せることで事故を減らす技術の実証実験を、オハイオ州メアリーズビル市で開始した、と発表した。

画像:ホンダの「スマートインターセクション」テクノロジー

この技術は、「スマートインターセクション」テクノロジーと命名。ホンダ独自の物体認識ソフトウェアを交差点のカメラや「V2X」通信と組み合わせることにより、ドライバーは交差点で死角となる建物や壁などを仮想的に透視して見ることができるという。

交差点の各信号の上に設置された4台のカメラは、交差点の周囲の車両や歩行者を撮影。ホンダ独自の画像処理ソフトウェアは、歩行者、二輪車、緊急車両などの車両やその他の移動する物体を分類し、専用の近距離通信(DSRC)を使って、交差点付近の車両に交差点の360度映像を配信する。そして、ドライバーから見えない建物の向こうから、交差点に接近している歩行者などの存在を、ヘッドアップディスプレイに警告する。

アメリカンホンダによると、米国で1年間に起きるおよそ3万5000件の交通死亡事故のうち、約20%が交差点で発生しているという。アメリカンホンダはV2Xテクノロジーを交差点に導入することにより、交差点での交通事故を減らしていく、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ミズノ、カーボン技術活用の新フットギア「MOBILARIA β」発表…ジャパンモビリティショー2025
  2. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  3. コンセプトカーはいっさいナシ!前回とは180度違う、日産の展示から見えた「リアルへの追求」とは…ジャパンモビリティショー2025
  4. 自動車業界の“夢と現実” 日産、今期2750億円営業赤字見通し、トヨタは42車種128万台リコール[新聞ウォッチ]
  5. Honda車ユーザー必見!今乗っている愛車に“新車級の艶”を甦らせる純正ボディーコーティング『フレッシュキーパー』の真価PR
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る