日産、オーテックの福祉車生産ラインとコンセプトモデルを公開

オーテックジャパン 福祉車両生産ライン
オーテックジャパン 福祉車両生産ライン全 4 枚

日産自動車は10月5日、福祉車両「ライフケアビークル」を開発・生産しているオーテックジャパンの本社工場(神奈川県茅ヶ崎市)や同車両のコンセプトモデルなどを報道関係者に公開した。

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オーテックは親会社である日産のライフケアビークルをはじめとする特装車や、NISMOブランドのスポーツ車などを手掛ける多品種少量モデルの専門メーカー。日産やサプライヤーと連携しながら、商品企画から開発、生産、販売、アフターサービスまで一貫した業務を担っている。このため、「専用の小さな部品も開発・生産できるのが強み」(オーテックの眞崎敏史理事)としており、顧客ニーズにきめ細かく対応する商品づくりに力を注いでいる。

福祉車両は、すでに65歳以上の高齢者比率が世界トップレベルとなっている日本では需要が安定推移しており、日本自動車工業会の分類による福祉車両の需要は、2017年に前年比横ばいの約3万5000台だった。このうち日産車は「約5000台で15%程度を占めている」(同)という。同年の日産車全体の新車販売シェアは11%だったので、ライフケアビークルの健闘ぶりがうかがえる。

ライフケアビークルは車イスのまま乗車できるタイプから助手席のシートが回転・昇降するタイプなど細分化すると約40に及ぶバリエーションがあるという。このため、オーテックの本社工場はではコンベア方式ではなく、工程ごとのステーションに担当する作業者が移動する方式で生産効率を高めている。同工場の生産規模は、スポーツ車などのカスタムカーを含んで日量80台で、うちライフケアビークルは40~50台とほぼ半数を占めている。

同日は、日産とオーテックが10月10日から12日まで開かれる「国際福祉機器展 H.C.R.2018」(東京ビッグサイト)に共同出展するライフケアビークルのコンセプトカー「アドベンチャー ログ キャビン」も事前公開された。ミニバン『セレナ』のマイルドハイブリッドモデル(2.0リットル)をベースとし、車イスをワイヤーで乗降させるスロープ車で、アウトドア指向の内外装に仕上げている。日産の鈴木孝明チーフマーケティングマネージャーは「当社のライフケアビークルが目指す『出かける喜びを、1人でも多くの方へ』という思いを込めて提案したい」と、話している。

《池原照雄》

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