DSが1360馬力の電動スポーツを発表、全車電動化へのビジョン…パリモーターショー2018

「テクノロジー」と「詩的な美」との融合

二面性をもったドリームカーとは?

EVのハイパワードライビングと自動運転

DS の X E-Tense(パリモーターショー2018)
DS の X E-Tense(パリモーターショー2018)全 10 枚

「テクノロジー」と「詩的な美」との融合

PSAグループの高級車ブランド、DSはフランスで開催中のパリモーターショー2018において、電動スポーツコンセプトカー、DS『X E-Tense』をワールドプレミアした。

画像:DS の X E-TENSE

X E-Tenseは、すべての市販車に電動パワートレイン車を設定するというDSのビジョンを明確に示したコンセプトカー。2035年のラグジュアリーカーを想定しており、パワフルかつエモーショナルな電動スポーツカーを提案する。

DSは「テクノロジー」と「詩的な美」という、異なるものの融合を目指している。DSチームは明日のラグジュアリーのあるべき姿を想像し、そこからインスピレーションを得て、このコンセプトカーをデザイン。テクノロジーは常に進化しているが、そこに美や人間性、感性、卓越性が常に備わっていなければならないと、DSは考えている。DSチームは2035年という未来に人々がDSに乗ることで、どのように人生を謳歌するのかをイメージした。

二面性をもったドリームカーとは?

DSブランドは2016年、コンセプトカーの『E-Tense』を発表。E-Tenseは、DSブランドが高性能なEVクーペを提案した1台だ。モーターは最大出力402hp、最大トルク52.6kgmというスペックで、0~100km/h加速4.5秒、最高速250km/hの性能を実現する。

その進化バージョンがX E-Tenseだ。今度は、2035年の電動スポーツコンセプトカーを提示する。DS X E-tenseには、「DSパフォーマンス」による電動パワートレインを搭載。フロントにモーターを2個搭載。「二面性をもったドリームカー」をコンセプトに掲げており、公道を走行する場合、最大出力は540hpに抑えられる。本領を発揮するのは、サーキット。X E-Tenseにはサーキットモードが採用されており、最大出力は1360hpまで引き上げられる。

サスペンションは、DSのフォーミュラEプログラムを支える技術チーム、DSパフォーマンスが設計。新開発のスプリングとトーションバーの上に、カーボンファイバー製のシャーシを載せた。また、トラクション、グリップ、減速は、路面がどのような状態でも最適なパフォーマンスを発揮できるように、最新の作動システムで制御される。

EVのハイパワードライビングと自動運転

右側がガルウイング、左側がポップアップという、それぞれ開閉方法が異なるドアを開けて乗り込むインテリアには、非対称の3名乗りというコンセプトを提案。このコンセプトは、2つの車を1つにするという発想から生まれたもの。ドライバーは、その場に応じたドライビングモードを選択できる。

クリアガラスのキャノピーの下には、それぞれ異なる左右非対称の空間を創出。片方はコックピット、もう片方はコクーン(繭)と呼ぶ。これはEVのハイパワーによる鮮烈なドライビングプレジャーと自動運転を使い分け、ブレンドさせることが狙いという。非対称のレイアウトによって、乗員はカプセルに包まれ、通気性の良いマッサージシートで寛ぐことができる。

自動運転モードが用意されており、操作はタッチのみで完結。フロアはシースルーのガラスになっており、路面が真下に見える設計。ホログラムの形をとったパーソナルアシスタントの「IRIS」は、外界とつながるだけでなく、車の操作機能も持たせている。

新技術によって、ボディは衝撃を受けても元の形に戻ることができ、フロントグリルの形状は路面の状態に合わせて変化。ライトの明るさは、乗員、車、周囲の状況に合わせて調節でき、車内の温度も快適に保たれる。フランスの職人的技巧も導入しており、Maison Lamarie工房による編み込まれた革や象眼された鳥の羽などがインテリアにハーモニーを奏でる。時計メーカーのB.R.Mはヴァーチャルウォッチを開発し、FOCALサウンドバーがアコースティック環境を整える。

《森脇稔》

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