BMW、『X7』を発表…フルサイズSUV市場に参入

『7シリーズ』セダン並みの広さやラグジュアリー性

エンジンは3機種を設定

BMWオペレーティングシステム7.0

BMW X7
BMW X7全 16 枚

『7シリーズ』セダン並みの広さやラグジュアリー性

BMWは10月17日、新型フラッグシップSUV、『X7』(BMW X7)を発表した。X7は、BMWのSUV、「Xファミリー」において、『X5』や『X6』の上に位置する最上級のフルサイズSUVで、『7シリーズ』並みの広さやラグジュアリー性が追求される。

X7のエクステリアは、ブランド最上級SUVらしい堂々のデザイン。とくにフロントグリルは大型で、BMWによると、グリルの大きさはBMW史上、最大という。ヘッドライトには、最新のLED技術が組み込まれる。「BMWレーザーライト」を装備した場合、照射距離は通常のLEDの2倍の600mとなる。X7のボディサイズは、全長5151mm、全幅2000mm、全高1805mm、ホイールベース3105mm。新型X5(全長4922mm、全幅2004mm、全高1745mm、ホイールベース2975mm)に対して、X7は229mm長く、60mm背が高い。ホイールベースは130mm長い。
BMW X7BMW X7
X7のインテリアは大型ボディを生かして、3列シートを配置。2列目は独立した座席も用意され、この場合、乗車定員は6名。シートは細いベースで車両の床に固定する方式のため、後席の乗員は、シートの下に足を入れてくつろげる。パノラマルーフも採用され、開放的な空間を生み出す。荷室容量は326リットル。後席を折り畳めば、最大2120リットルに拡大する。

エンジンは3機種を設定

欧州仕様のエンジンは導入当初、ガソリン1機種、ディーゼル2機種を用意。ガソリンは「xDrive40i」グレード。直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力340hp/5500~6500rpm、最大トルク45.9kgm/1500~5200rpmを発生する。トランスミッションは8速ATの「ステップトロニック」、駆動方式は4WDの「xDrive」。xDrive40iグレードは車両重量が2320kgあるが、0~100km/h加速6.1秒、最高速245km/hのパフォーマンスを備えている。

BMWオペレーティングシステム7.0

X7の「BMWライブコックピットプロフェッショナル」には、「BMWオペレーティングシステム7.0」を搭載。BMWオペレーティングシステム7.0は、BMWの新世代の表示および操作システム。完全にデジタル化されているのが特徴で、これまで以上にユーザーひとりひとりの要求を満たすことができるように設計されている。分かりやすい配置や構造、直感的な操作、カスタマイズ可能な表示のおかげで、ドライバーに適切な情報を、タイミング良く伝えられるようにデザインされた。
BMW X7BMW X7
新開発のオールデジタル式メーターパネルには、ナビゲーションの地図を表示するセクションだけでなく、個別に選択した内容の表示スペースが設けられる。また、センターコンソールに組み込まれたコントロールディスプレイの表示は、シームレスかつ均一にデザインされており、直感的なタッチ操作が可能。それぞれリアルタイムで内容が表示される最大10種類の自由に構成可能なパッドが2~4個メインメニューに表示され、フラットなメニュー構造によってすべての設定や機能に素早くアクセスできる。さらに、BMWオペレーティングシステム7.0では、ドライバーと車両の間のマルチモーダルインタラクションも改善。ユーザーはiDriveコントローラー、タッチ操作、音声入力、ジェスチャーコントロールのいずれかを選択できる。
BMW X7BMW X7
X7には、「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」を設定。これは、新世代の車載コネクティビティシステムで、ユーザーは運転中、「ヘイ、BMW」と呼びかけることにより、世界23言語に対応する音声アシストが起動。ユーザーが求めるさまざまな機能や情報に、安全にアクセスできる。例えば運転中のドライバーに代わって、BMWインテリジェントパーソナルアシスタントが、音声認識によって車両のナビゲーションシステムや空調をコントロール。ドライバーが、「BMW、私は疲れている」と呼びかければ、ドライバーの眠気を覚ますために、音楽や空調を最適に調整してくれる。人工知能(AI)とオープンモビリティクラウドを活用することにより、BMWインテリジェントパーソナルアシスタントは性能を常に向上させる。ソフトウェアは定期的に、無線によるアップグレードを受ける。

X7には、「BMWデジタルキー」を設定。BMWデジタルキーは、一般的なキーなしで、ユーザーのスマートフォンを使用して、車両のロックやロック解除が可能。スマートフォンをワイヤレス充電または専用トレイに置くだけで、エンジンが始動できる。このデジタルキーは、最大5人で共有することが可能。ドライバーは自動的に検出され、車両キーまたはBMWデジタルキーを使用するか、コントロールディスプレイでユーザーを選択して正しいPINを入力することで、個人設定が有効になる。また、デジタルキーは「BMWコネクテッド」アプリの一部として利用が可能。近距離無線通信規格の「NFC」対応のスマートフォンで使用できる。

《森脇稔》

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