あなたの愛車、冬の準備は万全? 今改めてスタッドレスタイヤの疑問点に迫る!

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雪道
雪道全 31 枚

スタッドレスタイヤは本当に必要なのか?

秋も深まり、まもなく再び冬がやってくる。

スタッドレスタイヤをどうするか、そろそろ気になりだした人も少なくないことだろう。

さて、近年の天候不順は予測不可能なケースが多々ある。

今夏は世界中猛暑に見舞われ、異常気象ともいうべき天候が続いた。夏が猛暑ならば、その年の冬は厳冬になりやすいとも言われている。

つまり今年の冬はもしかしたら日本列島大雪に見舞われる?なんていうことも充分に考えられる。そうなれば朝晩の冷え込みによる路面凍結は当たり前。つまりドライバーのみなさんは、安全のためにも今冬はサマータイヤで乗り切ろうなんてことは極力考えないでほしい。

比較的降雪量が少ないエリアの人でも、いつ何時の危険に備えて、冬はスタッドレスタイヤに履き替えるという、備えあれば憂いなしのスタンスは常にお持ちいただきたい。

とはいうものの、スタッドレスタイヤのこと自体、よく理解されていない人も多いのではないだろうか?では一体スタッドレスタイヤとはそもそも何なのか?何を選ぶ基準にすれば良いのか?通常のサマータイヤと比べ何が違うのか?など、スタッドレスタイヤを持っている人もそうでない人も、私、岡本幸一郎が、スタッドレスタイヤへのよくある疑問に沿ったカンタン豆知識をお教えしたいと思うのでぜひご覧いただきたい。

スタッドレスタイヤの性能が発揮される境界温度とは?

早速だが、そもそも冬の道はなぜ危険と言われるのか?いきなり初歩的疑問だが、これをしっかり理解しているか否かで、あなたのウィンタードライブはまったく変わってくる。

それは、路面に降った雪や凍結した氷が溶けて、タイヤとの接地面に水の膜ができて滑り、スリップを起こすからだ。水分を多く含んだ路面ほどタイヤの接地面積は小さくなり、摩擦力が減る。そのため氷から水に変わる気温0度付近が最もすべりやすいのだ。つまり朝夕という、気温が上昇する時と、気温が低下し始める気温0度に差し掛かる時だ。

凍結路凍結路
しかし冬路面の危険はそれだけではない。雪が踏み固まった圧雪路もあれば、水分を多く含んだシャリシャリのシャーベッド状路面から、今度は溶け出た水分が路面温度の低下により凍結して、スケートリンクのようなツルツルカチンコチンのアイスバーンになる。

それがクルマの往来によりさらに磨かれて滑りやすくなった鏡のようなミラーバーンになり、気温が上がると再び溶けるといった具合に、路面状況は刻々と変化する。

ミラーバーンミラーバーン
ちなみにこのミラーバーンはドライバーから見ると、一瞬普通のドライ路面(アスファルト)にも見えてしまい、注意せずにそのままの速度で進入してしまうと、大事故につながりかねない最も危険な状況とも言われている。

そんな様々な魔物が棲む冬の道を、極力安全に走れるようにと開発されたのがスタッドレスタイヤというわけだ。

そもそもチェーン規制って?

冬といえば、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを楽しむために山などへ遠出する人は多いだろう。そんな時に頻繁に利用される高速道路では、一般的に「チェーン規制」(高速道路冬用タイヤ規制)が実施され、スタッドレスタイヤのような冬用タイヤ、またはタイヤチェーンなどの滑り止め装置を装着しないと走行してはならないことはご存知だろう。

高速道路での降雪高速道路での降雪
ただし、降雪量が極端に多かったり、路面の状態が悪化した場合には、緊急措置として「全車両チェーン装着規制」が行なわれることがある。そうなるとたとえスタッドレスタイヤを履いていたとしても、さらにタイヤチェーンを装着しなければ走行することは許されない。

さすがにそれは滅多にないが、いずれにしてもあらかじめスタッドレスタイヤを履いておけば、チェーン規制が実施されてもタイヤを履き替えたり、滑り止め装置を装着するといった煩わしい思いをすることはなく、そのまま走れるのでありがたい。

そして、新品タイヤを履かせたときには、80km/h以下の速度で最低100kmの距離を目安に、いわゆる「ならし」を行なったほうがよい。なぜならタイヤというのは数多くの部材で構成されているため、新品時には各部材がわずかながら伸びるからだ。新品時に急激な走らせ方をすると、タイヤはストレッチしていない筋肉と同様、柔軟になっていない硬いゴムのままでは繊維が裁断されバースト(破裂)する危険がある。

バーストバースト
あるいは、スタッドレスタイヤに履き替える前に装着していたタイヤとの「走りの感覚」のズレを補正する上でもならしは実に有効。タイヤはデリケートなのだ。

では、デリケートなタイヤの保管方法とは一体どうするべきか?

春になってスタッドレスタイヤの出番が終わったときにはどのように保管すればよいのだろうか?この保管方法が適切でないとタイヤが変形したりゴムが早く変質して本来の性能を発揮できなくなったり、早く寿命を迎えてしまうので非常にもったいない。

タイヤにひび割れやキズがある場合、そのまま使えるの?タイヤにひび割れやキズがある場合、そのまま使えるの?
保管方法にもいろいろ一長一短あるのだが、タイヤメーカーがおすすめしているのは、タイヤのみの場合は各部位に与えるダメージが小さくなることから縦向きに置く方法をおすすめしており、一方でホイールセットの場合はホイールのリムとリムで支え合いタイヤのサイドウォールに負荷をかけないよう、空気圧を2分の1程度に減圧して平積みする方法を推奨している。

保管方法使用してない間、タイヤはどのように保管すればいいの
つまり高温多湿、紫外線やオゾンはもっての外、ゴムに含まれる油脂、化学薬品などへ影響を受けにくい状態にしておくことはいうまでもない。

タイヤの寿命はココが決めて

今度は、スタッドレスタイヤはいつまで使えるのか?について見ていこう。

スタッドレスタイヤにはサイドウォールと呼ばれるタイヤの側面に「プラットフォーム」と呼ぶ冬道での使用限界を示す目印がマークされていて、そこに達するまで摩耗したタイヤは、冬用タイヤとしては使えない。よく誤解している人も多いが、溝が残っているから大丈夫そうに見えても、冬道を安全に走れるだけの性能がすでに担保されなくなっているからだ。

スタッドレスタイヤはいつまで使用できるの?スタッドレスタイヤはいつまで使用できるの?
なお、プラットフォームはタイヤの溝高さの50%の位置で、タイヤ1本あたり4カ所以上、最大幅測定位置からリムラインの間に配されているから、ぜひチェックしてみよう。ちなみに、プラットフォームまで達したスタッドレスタイヤは冬タイヤとして使用できないので注意が必要だ。

製造年月が古いタイヤと新しいタイヤの性能差とは?

ところで、製造から時間が経ったスタッドレスタイヤの性能はどうなのか?

実はミシュランでは、適正に保管された新品スタッドレスタイヤは年数が経過しても同等の性能が維持されていることを確認済みだ。実際、北海道のテストコースで実施したアイスブレーキ試験では、時速20km/hから完全に停止するまでの制動距離が、指数でいうと、2015年製を100とした場合、2011年製では102と、適切に保管されていれば、4年経過しても、アイスブレーキ性能はほぼ同等で制動距離は数十センチしか変わらないというから驚きだ。

経過タイヤの性能経過タイヤの性能

スタッドレスタイヤ誕生のきっかけとは?

さて、よくある疑問がスッキリしたところで、そんなミシュランのスタッドレスタイヤについて早速見ていこう。

ミシュランが初めてスタッドレスタイヤを発売したのは1982年のこと。なにをかくそう、日本にもいくつもの大手タイヤメーカーが存在する中で、日本で最初にスタッドレスタイヤを販売したのはミシュランだ。

しかも、ミシュランは地元の欧州ではなく、やっかいな現象が頻繁に起こる、ここ日本の冬の道こそ世界でもっとも過酷な条件と認識した。それを克服してこそ最良の製品を仕上げることができるとの考えから、主に日本でスタッドレスタイヤの研究・開発を行なっているのだ。

研究開発の様子研究開発の様子
よくミシュランは海外のメーカーなので日本には合わないと思われがちなのだが、それはまったくの誤解であることを、ぜひこの場で知っていただきたい。

スタッドレスタイヤのメカニズムと、サマータイヤとの違いとは?

スタッドレスタイヤはサマータイヤと異なり、しなやかで柔らかいゴムを用いたり、ブロックに「サイプ」と呼ぶ細い溝を刻むなどしている。

一般的にスタッドレスタイヤには、路面をひっかく「エッジ効果」と、水の膜を除去し、タイヤと路面を密着させる「グリップ効果」、それから雪上で雪を踏み固めて蹴りだす「雪踏み効果」という3つの効果のバランスが求められる。

スタッドレスタイヤの「3つの力」のバランススタッドレスタイヤの「3つの力」のバランス
そして、冬の道に向けた製品として、上記の3つの効果をバランスよく融合したスタッドレスタイヤのX-ICEシリーズと、積雪路面での安全性と低温下における高いドライ・ウェット性能を兼ね備えたウインタータイヤのAlpinシリーズをラインアップしている。

ミシュラン X-ICEシリーズミシュラン X-ICEシリーズ
ミシュラン Alpinシリーズミシュラン Alpinシリーズ

ミシュランスタッドレスタイヤは、こんなところが特徴

2018-19シーズン販売中のX-ICEシリーズには、最新モデルの「X-ICE3+」と、その前身である「X-ICE3」のほか、SUV向けの「LATITUDE X-ICE」、商用車向けの「AGILIS X-ICE」があり、ミシュランのスタッドレスタイヤの販売開始から35年目に開発された「X-ICE3+」は、定評ある「X-ICE3」の後継として5年分の進化を遂げた注目のスタッドレスタイヤなのだ。

中でも特筆すべきが「表面再生ゴム」だ。

表面再生ゴムの仕組み表面再生ゴムの仕組み
表面再生ゴムとは、摩耗するまでは「Mチップ」と呼ばれる物質がゴムの中にしっかり詰まっているので高い剛性が維持される。ところが摩耗が進むとMチップが溶け出して無数の穴が現れる。その穴が氷の表面にある水分を除去するという画期的な新技術なのだ。

空洞のない高密度ゴム空洞のない高密度ゴム
これにより摩耗してもタイヤが氷にピタッと密着するおかげで、高いアイスブレーキ性能が長期にわたって維持されるというわけだ。

ギュッと詰まった〈Mチップ〉すり減っても最後まで安心感が続くギュッと詰まった〈Mチップ〉すり減っても最後まで安心感が続く
パターンデザインはX-ICE3と変っていない。X-ICE3も今でも十分に通用する実力を持っているところ、ミシュランの発表によると、X-ICE3+の真骨頂であるアイスブレーキ性能において、履きはじめの新品状態で約4.5%短く止まり、履き替え時の摩耗状態ではなんと約12.3%短く止まれるという顕著な差になって表れている。

その他、効果的に除水し路面にしっかり密着させる「マイクロポンプ」、路面をワイドに捉える「クロスZサイプ」、氷面に強力に噛みつく「ZigZagマイクロエッジ」を組み合わせた「トリプル・エフェクト・ブロック」をはじめ、互いに支え合い横ブレを抑える「バリアブルアングルサイプ」、回転方向に、よりしっかり排水・排雪する「新Vシェイプデザイン」など、かねてよりX-ICEシリーズに優れた性能をもたらしていた各種技術をもちろん踏襲している。

トリプルエフェクトブロックトリプルエフェクトブロック
一般的に圧雪路でステアリングを切るとワンテンポ遅れてクルマが曲がりはじめる。しかしX-ICE3+なら即座に向きが変わり、そのまま外にふくらむこともなく曲がっていける事も実証されている。

アクセルのオン/オフにも忠実に応答するので、ちょっと大げさにいうと、サマータイヤで舗装路を走るのと同じくらい誰もが自然な感覚で走れてしまうタイヤなのだ。

これらの優れた性能は、ミシュランが身上とする「安心」を大いにもたらしてくれることはいうまでもなし。さらには摩耗しても高い性能を維持してくれるのだから、その分長く恩恵にあずかることができるし、なによりも経済的だ。

安心感を高める安心感を高める

性能に自信があるからこそできるこんな保証も!

そんなX-ICE3+はもちろん、X-ICEシリーズ全製品について、ミシュランでは、2018年12月27日までに店舗で購入装着した方を対象に、万が一性能に満足できない場合は2018年12月3日から2019年1月31日までに全額返金することを保証している。それだけ製品の出来に自信があるとご理解いただけばよいだろう。

全額返金キャンペーン全額返金キャンペーン
詳しくは店舗備え付けの応募用紙またはプログラムサイトをご覧いただきたい。なお、X-ICE3+については昨年よりも大幅にサイズラインアップが増えているので、当初に設定のなかったサイズが欲しい人は、ぜひいまいちど確認して欲しい。

あなたのウィンタードライブに筆者の解説がお役に立てれば嬉しい。

ミシュラン スタッドレスX-ICEシリーズをもっと詳しく知りたい方はこちら

《岡本幸一郎》

岡本幸一郎

1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして活動。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級セダンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに多方面に鋭意執筆中。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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