ルネサス R-Car 向け、仮想化・機能安全・セキュリティを統合したソフト開発環境 提供開始

ルネサスとBlackBerryのR-Car向けソフトウェア開発環境
ルネサスとBlackBerryのR-Car向けソフトウェア開発環境全 1 枚

ルネサス エレクトロニクス株式会社(ルネサス)と、BlackBerry Limited(BlackBerry)は10月23日、ルネサスの車載用SoC(System on Chip)「R-Car」向け仮想化ソフトウェアパッケージのための、仮想化・機能安全・セキュリティのソフトウェア開発環境を、同日よりルネサスとBlackBerryから提供を開始すると発表した。

この開発環境は、ルネサスのR-Carと、BlackBerry QNXソフトウェア開発プラットフォームのSDP 7.0、およびBlackBerry QNX ハイパーバイザー2.0をベースにしたもの。信頼性とコクピットシステムに必要なグラフィックス性能を両立している。特に、同開発環境を採用することにより、ユーザはBlackBerryのマルチメディアやHMIに関する豊富なソフトウェア群を、コクピットのグラフィクス開発に使用できるようになるため、ユーザエクスペリエンスを向上するコクピットシステムを早期に開発することができる。

また、R-Carのハードウェアが持つ仮想化機能を最大限に活用することで、機能安全とセキュリティをR-Car上で両立可能にしている。クラスタやカーナビ、ディスプレイオーディオなどのシステムをR-Car上で独立して動かすことができる。BlackBerry QNXハイパーバイザー2.0上のゲストOSは、Android、Linux、AUTOSARをはじめとするRTOS(Real Time Operating System)に対応可能で、複数のゲストOSでディスプレイを安全に共有することも可能となっている。

R-Car向けに仮想化・機能安全・セキュリティを統合したソフト開発環境(ルネサス、BlackBerry)

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  3. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  4. 取り付け約10秒、カーメイトが『カローラクロス』『メルセデスベンツ』各車純正ミラー専用設計の「ワイドリアビューミラー」を発売
  5. 次期トヨタ『ハリアー』は新エンジンの恩恵でフォルムが大変化…スクープ記事ベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る