10月24日、ベトナム南部の大都市ホーチミンで「ベトナムモーターショー2018」が開幕した。この同国最大のモーターショーは25日から一般公開がスタートし、28日まで開催される。
ベトナムではこれまで、ベトナム自動車製造者協会(VAMA)によるベトナムモーターショー(VMS)が開催されてきた。しかし今回からショーの体制を変更。ベトナム自動車輸入協会(VIVA)が主催してきた「ベトナム国際モーターショー」(VIMS)と合体し、新生VMAとして開催されているというのが今回の特徴だ。
とはいえ、両イベントともホーチミンでの会場はサイゴン・エキシビジョン&コンベンションセンター(SECC)だったのだが、今回も2イベントが合体したにもかかわらず会場はSECCのまま。このためキャパシティ不足は明らかで、出展ブランド数は昨年までの各イベントと同等の15に留まっている。
出展ブランドの内訳は、まず日系がトヨタ、レクサス、スバル、日産、三菱、ホンダの6ブランド。欧米系がシボレー、フォード、メルセデス・ベンツ、VW、アウディ、マセラティ、ジャガー、ランドローバーそしてボルボの9ブランドとなる。
一般公開日の様子以前のVMSやVIMSに出展していたスズキやマツダ、それにBMWやポルシェ、プジョーといったブランドが出展していないのは、単純にスペースを確保できなかったからではないだろうか。ベトナム市場で大きなシェアを持つ現代そして起亜といった韓国勢、それに10月初旬のパリモーターショーでデビューを飾ったベトナム初の民間乗用車ブランド、ビンファストの姿もなかった。
それでも24日のプレスカンファレンスでは、アウディ『Q8』やレクサス『ES』、ホンダ『ブリオ』、三菱『エクスパンダー』といった、他地域で発表・発売されたばかりの新モデルや人気モデルが公開されるとプレス関係者が大きく沸き立った。ちなみに、ベトナムにおける2017年の新車販売台数は約27万台。まだまだ大衆にとってマイカーは高嶺の花。
メルセデス・ベンツのカンファレンス一般公開日では、一般来場者の多くはプレミアムブランドに羨望の眼差しを向け、富裕層らしき人たちはラグジュアリーモデルを横目に見つつ、手の届きそうな乗用車を品定め。スタッフがカタログや価格表を片手に説明する姿が見られた。