BMW 8シリーズカブリオレ 新型の概要発表…ロサンゼルスモーターショー2018で公開へ

フル電動開閉のソフトトップ、15秒で変換

ガソリンとディーゼルを1機種ずつ

デジタルキーは、最大5人で共有できる

パーソナルCoPilotを搭載

BMW 8シリーズ・カブリオレ 新型
BMW 8シリーズ・カブリオレ 新型全 19 枚

フル電動開閉のソフトトップ、15秒で変換

BMWは11月2日、新型『8シリーズカブリオレ』(BMW 8 Series Cabriolet)の概要を明らかにした。実車は11月26日、米国で開幕するロサンゼルスモーターショー2018でワールドプレミアされる。

新型8シリーズカブリオレは、およそ20年ぶりに復活を果たした新型BMW『8シリーズクーペ』のオープン版だ。

ルーフには、複数の層で構成されるソフトトップを採用しており、軽量化や静粛性が追求された。ソフトトップの開閉はフル電動式で、センターコンソールのスイッチ操作により、開閉は片道15秒で完了する。50km/h以下なら、走行中でも開閉できる。ソフトトップの色は、ブラックが標準で、アンスラサイトシルバーがオプションで用意される。

ボディサイズは全長4843mm、全幅1902mm、全高1339mm、ホイールベース2822mmで、クーペに対して全高のみ2mm低い。BMW 8シリーズ・カブリオレ 新型BMW 8シリーズ・カブリオレ 新型

ガソリンとディーゼルを1機種ずつ

新型8シリーズカブリオレのパワートレインには発売当初、欧州ではガソリンとディーゼルの1グレードずつを設定する。

ガソリンエンジン搭載車が、「M850i xDriveカブリオレ」グレードで、インテリジェント4WDシステム、制御式リアアクスルディファレンシャルロック、インテグレーテッドアクティブステアリング、アクティブロールスタビライザー付きアダプティブMサスペンションプロフェッショナル、高性能タイヤ付き20インチアルミホイールなどを装備する。

M850i xDriveカブリオレには、新開発の4.4リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は530hp/5500~6000rpm、最大トルクは76.5kgm/1800~4600rpmを獲得する。トランスミッションには、8速「ステップトロニック」で、4WDの「xDrive」とリアアクスルディファレンシャルロックが、常にエンジンパワーを路面に正確に伝える。その効果もあって、0~100km/h加速3.9秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を実現している。BMW 8シリーズ・カブリオレ 新型BMW 8シリーズ・カブリオレ 新型

デジタルキーは、最大5人で共有できる

新型BMW8シリーズカブリオレには、「BMWオペレーティングシステム7.0」を搭載する。BMWオペレーティングシステム7.0は、次世代のBMWの表示および操作システムで、完全にデジタル化されたシステムとなり、従来以上にドライバーの要求に緻密に合わせることができるよう設計されている。

新デザインのフルデジタルコクピットには、ナビゲーションの地図を表示する場所だけでなく、個別に選択した内容の表示スペースが設けられた。BMWオペレーティングシステム7.0では、ドライバーと車両の間のマルチモーダルインタラクションも向上させた。ドライバーはiDriveコントローラー、タッチ操作、音声入力、ジェスチャーコントロールのいずれかで操作できる。BMW 8シリーズ・カブリオレ 新型BMW 8シリーズ・カブリオレ 新型

欧州仕様車には、デジタルキーを設定する。BMWのデジタルキーは、一般的なキーなしで、ユーザーのスマートフォンを使用して、車両のロックやロック解除ができる。スマートフォンをワイヤレス充電または専用トレイに置くだけで、エンジンが始動できる。

このデジタルキーは、最大5人で共有することが可能で、ドライバーは自動的に検出され、車両キーまたはBMWデジタルキーを使用するか、コントロールディスプレイでユーザーを選択して正しいPINを入力することで、個人設定が有効になる。また、デジタルキーは「BMWコネクテッド」アプリの一部として利用が可能で、近距離無線通信規格の「NFC」対応のスマートフォンで使用できる。

パーソナルCoPilotを搭載

新型8シリーズカブリオレには、最新の先進運転支援システム(ADAS)を搭載する。そのひとつが、「BMWパーソナルCoPilot」で、標準装備されるクルーズコントロールは、ブレーキ機能付き。自動ブレーキの「シティブレーキ」には、衝突および歩行者警告機能が付く。最新世代のアクティブクルーズコントロール(ACC)は渋滞走行中を含めて、前車との間に一定の距離を保ちながら、自動で追従走行できる。ストップ&ゴー機能は、任意の速度をベースに、前方の車両との車間距離を維持しながら自動で加減速を行い、低速走行時には車両停止まで制御を行う。また、「ドライビングアシスタンスプロ」パッケージとして、レーンキープアシストを用意する。このパッケージには、レーン逸脱警告とレーンチェンジ警告も含まれ、車線変更の際に、後方から接近してくる車両に注意するようドライバーに促し、側面からの衝突を保護する機能も付く。この他、最新世代のヘッドアップディスプレイを設定した。駐車支援システムなど、先進運転支援システムを充実させている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  2. 30年ぶりの快挙!ランチア『イプシロン ラリー4 HF』、欧州選手権で初勝利
  3. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  4. 【ボルボ XC60 ウルトラB5 新型試乗】大胆緻密なマイチェンが証明する、ベストセラーであり続けている理由
  5. 日産『リーフ』新型、米国EV最安値の約440万円から…今秋発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る