新日鐵住金、チタン製燃料タンクの成形技術が素形材産業技術賞を受賞

新日鉄住金 チタン・特殊ステンレス技術部商品技術第一室 川上主幹(右から3人目)、光製造部チタン管理室 立澤主査(右から2人目)
新日鉄住金 チタン・特殊ステンレス技術部商品技術第一室 川上主幹(右から3人目)、光製造部チタン管理室 立澤主査(右から2人目)全 6 枚

新日鐵住金(しんにってつすみきん)は、11月2日に一般社団法人素形材センターより第34回素形材産業技術賞 素形材センター会長賞を受賞したと発表した。

受賞した「量産二輪車向けチタン製燃料タンクの成形技術の開発」は、二輪車燃料タンクの軽量化に資する技術。この技術によって生産されたチタン製タンクは、ホンダの量産二輪車(2017年モデル『CRF450R』、同シリーズの『CRF250R』、そして『CRF450L』、『CBR1000RR SP』)に搭載されている。二輪車の燃料タンクは、構成部品の中でも比較的高い位置にあり、操縦性などの改善の観点から、軽量化が求められている。

同社は本田技術研究所と連携して、純チタンJIS 1種(TP270C)のミクロ組織を制御してチタン薄板特有の板面内異方性を軽減するとともに、表面状態を制御してプレス成形性を改善。加えて、本田技研工業にてプレス成形条件ならびに溶接条件の最適化を図ることにより、鉄製燃料タンク量産プレス設備でTP270C薄板のプレス成型・溶接が可能になった。

素形材産業技術賞は1985年に創設された賞で、国内において素形材産業の技術力向上に寄与した技術と開発者が表彰される。過去5年以内に開発され、実用化の実績がある技術が対象。賞には、経済産業大臣賞、中小企業庁長官賞、経済産業省製造産業局長賞、素形材センター会長賞の4種類と奨励賞がある。

《丹羽圭@DAYS》

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