ルノー日産三菱(Renault-Nissan-Mitsubishi)は11月5日、3社が共同設立したベンチャーキャピタルファンドの「アライアンス・ベンチャーズ」が、マルチモーダル交通向けアプリを開発するトランジット社に出資し、MaaS(Mobility as a Service)戦略を強化すると発表した。
トランジット社はカナダ・ケベックに本社を置く。世界175以上の都市で通勤や通学の手助けをしている。正確なリアルタイム予測、シンプルな移動計画、段階的なナビゲーションにより、ユーザーはどの公共交通を使うべきかを簡単に決めることができる。また、トランジットアプリはバイクシェアリング、スクーターシェアリング、カーシェアリング、配車サービスなどさまざまな交通手段を統合して使用できるため、ユーザーはA地点からB地点に移動するためのベストな方法を選択することができるという。
さらに、リアルタイムで通知を受信する機能を有効にすると、トランジットアプリは現在の車両の場所をリアルタイムで追跡し、停留所に向けての出発時刻、降車時刻をユーザーに知らせる。同時に、目的地への到着予定時刻も、交通状況に応じて教えてくれる。
今回の投資は、都市のモビリティをシームレスで利用しやすいものにすることを目指す同社の取り組みを後押しするとともに、無人の自動運転車両による配車サービスのリーダーかつ公共交通やカーシェアリング用の車両プロバイダーになるというルノー日産三菱の中期計画「アライアンス2022」の戦略にも合致するものになる、としている。