2017年車載用LiB世界市場、電動化促進で前年比23.1%増 矢野経済調べ

車載用リチウムイオンバッテリー(参考画像)
車載用リチウムイオンバッテリー(参考画像)全 2 枚

矢野経済研究所は、車載用リチウムイオン電池(LiB)世界市場の調査を実施。2017年の同市場は前年比23.1%の57.4GWhだった。

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車載用LiB市場の拡大は、自動車の電動化を促進する世界各国の環境規制の強化とxEVに対する各種の優遇策などが功を奏した結果。深刻な大気汚染問題の改善が急務となっている中国、温室効果ガスの大幅な削減目標を掲げ世界で最も厳しい燃費規制を実施する欧州を中心にxEV市場が拡大し、車載用LiB世界市場も成長を続けている。

しかし、乗用EV向けLiB市場は高い水準で推移しているのに対し、商用EV向けは前年割れとなり、車種によって大きな差が生まれた。2017年の商用EV向けLiB市場の成長鈍化は中国政府のEV・PHEVに対する補助金制度の改正により、EVバス向け補助金が減額され、販売台数が減少したことが原因だ。

2018年も乗用EVの好調による成長は続くものの、補助金制度を含む各種規制状況の変動などが影響。2018年の車載用LiB世界市場規模は前年比8.3%増の62.2GWhにとどまり、成長の速度にはさらに陰りが出る見込み。

しかし2019年~2020年にかけては、各国の補助金制度を含む各種xEV優遇政策を背景にxEV市場の成長が見込まれ、車載用LiB世界市場も拡大の見通し。主要OEMのxEV投入計画を見ると、環境規制の強化に応じて2020年前後に新規xEVモデルのラインアップ強化が予定されており、2020年の車載用LiB世界市場は容量ベースで129.2GWhと予測する。xEV種別ではHEV用が1.3GWh(構成比1.0%)、PHEV用が10.3GWh(同8.0%)、EV用が117.5GWh(同91.0%)になると予測する。

ただし、その後はxEV普及拡大の障害と指摘される、高い車体価格や短い電動航続距離、充電インフラ不足等の問題を解決するためにはまだまだ時間を要すると見られる。急速な市場拡大は期待できず、xEVのタイプや地域によって伸び率には大きな格差が生まれる可能性があると考える。2025年の車載用LiB世界市場は容量ベースで2020年比66.0%増の214.5GWhと予測する。xEV種別ではHEV用が2.7GWh(構成比1.3%)、PHEV用が26.1GWh(同12.2%)、EV用が185.6GWh(同86.5%)になると予測する。

《纐纈敏也@DAYS》

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