【三菱 デリカD:5 新型】ダイナミックシールドが進化…デザインコンセプトは“TOUGH TO BE GENTLE”

三菱 デリカD:5 新型
三菱 デリカD:5 新型全 16 枚

大幅改良された三菱自動車のオールラウンドミニバン、新型『デリカD:5』のデザインコンセプトは“TOUGH TO BE GENTLE”だ。プレステージ性を高め、洗練されたアクティブ感を目指しながら、ジェントルなる強さを形にしたという。

SUVの力強さとプロテクト感、プレステージ性を高く表現

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新型デリカD:5には、基準車に加え新グレードの「アーバンギア」という2モデルが存在する。まず基準車のデザインについて、三菱デザイン本部プロダクトデザイン部デザイン・プログラム・マネージャーの大石聖二氏は、「独自のオールラウンドミニバンの特徴を継承し、上質感を高めることを目指した」という。

具体的にはフロントはSUVの力強さとプロテクト感をプレステージ性を高く表現するために、「最新のダイナミックシールドコンセプトと、特徴的なヘッドランプを採用。また厚みのあるフロントデザインとグリルとし、横基調にハニカムパターンを配した力強さと押し出し感を表現した大型グリルを用いている」と説明。

そのヘッドランプはLEDランプを縦に配したマルチLEDランプを採用し、「眩しくない高さのフロントコーナー両端に配した。特徴的なライティングとともに照射したものを上から見ることにより照射機能を向上させ、ポジションランプは高い位置に置き視認性も向上させた」と述べる。
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リア周りは、フロントと呼応したキャラクターとし、「SUVの機能性と安定感、安全感を向上させた」。テールランプは、「リアガーニッシュと連続性をもたせてワイド感を表現。リアバンパーは凸のエンボス形状を採用し、剛性感、SUV感をより強調している」という。

リアコンビランプについては、最外側まで光らせ、一目でデリカとわかる特徴あるランプグラフィックとし、テールランプとストップランプエリアを分けて発光形状を変えることで、認識性を高め安全性にも配慮。また導光タイプのテールランプは、「ゲートガーニッシュやリアリフレクターと形の流れを関連付け、デリカD:5らしい整理されたリア造形に生かした」と語る。

「最大の弱点」だったインテリアは大幅な質感向上

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インテリアは、従来のデリカD:5の弱点となっていた質感の大幅向上が目指され、デザインについても、「“HORIZONTAL AXIS & Gentle feel”をキーワードに、機能性とゆとりを向上したデザインを目指した」と大石氏。HORIZONTAL AXISとは、「水平基調による車体姿勢がつかみやすく、またワイド感に寄与する三菱のインパネに一貫していくコンセプト」と説明。また、センターパネルには10.1インチのナビが装着される。

ルーミネスの向上としては、「助手席前方周辺を斜めにする構成により、乗員の前の空間を拡大し、インパネを薄く見せるデザイン処理とした。またフロントピラーは、断面をスリム化することでボリューム感を減らし、圧迫感を軽減するデザインにしている」とコメント。

「見て触って感じるしっかり感と上質さのために、シフトレバーの握り心地、セレクトモードダイヤルのグリップに寄与する表面処理など機能にこだわったデザイン処理を施すと同時に、メーターは立体盤面と、しっかりとした作り込みを施すことで精緻ではっきりと見やすいメーターデザインを採用した」(大石氏)

また、新型デリカD:5のインテリアの加飾は、原木が二股に分かれる生命力溢れる力強いサバ杢の触感を忠実に再現した立体木目を採用。力強さと本物感を追求し、シルバー色のモールとのコンビネーションによりモダンで上質な空間を演出したという。
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シート生地は、「動きのある幾何学柄で、力強さと躍動感を表現。凹凸のあるラミ付きエンボスを施すことで、丈夫で上質な仕立てを表すとともに、サイド部分は風合いの良い起毛調生地とし、メイン材とコントラストをつけたコーディネートとした」。またオプションの本革仕様は、「ダイヤキルティングを大胆に施した力強さとオーセンティックな高級感を表現した」とし、質感において大幅に向上していることを語った。

都会的で洗練されたイメージ…アーバンギア

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アーバンギアのエクステリアは、基準車以上に「洗練かつモダンにダイナミックな塊感を表現した」と大石氏。「グリルはソリッドかつクリーンな造形とし、都会的で洗練されたイメージ。そのフロントバンパーは、塊感と押し出し感のあるワイドにすることで、低重心かつ安定感のある造形だ」と話す。

リアビューは、「ゲートガーニッシュをクリーンで洗練されたイメージのクリアとし、リアバンパーはソリッドかつ全体に調和した一体型だ。それによりクリーンかつモダンに低重心感を表現した」と説明した。

インテリアでは、「プレステージ性の高さを印象づけるために希少価値の高いバール柄を再現。都会的で洗練された佇まいを印象づける艶の高い青みの黒木目だ」と差別化を強調。新たなマーケットの開拓をめざす新型デリカD:5の個性をより凝縮したモデルに仕上げられている。

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《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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