人生には、ポルシェが必要だ。 | レスポンス(Response.jp)

人生には、ポルシェが必要だ。

レスポンスを始め、イードの主要4媒体の編集長がポルシェの世界を体験。何を見、何を得たのか。
レスポンスを始め、イードの主要4媒体の編集長がポルシェの世界を体験。何を見、何を得たのか。全 32 枚写真をすべて見る

スポーツカーメーカーとして70年の歴史を持つポルシェ。ポルシェの代名詞とも言える『911』は1963年の発表以来、デザインの基本は変えずとも進化しつづけ、多くのクルマ好きに“いつかはポルシェ”と憧れを抱かせる孤高の存在でもある。

そんなクルマ好きから一目置かれるポルシェに、イードの主要4媒体の編集長が試乗できることになった。行程はポルシェジャパンのオフィスがある東京・虎ノ門ヒルズから、軽井沢を経て、長野県・野尻湖湖畔にあるリゾートホテル「ホテル エルボスコ」までの1泊2日のツアー。その名も「PORSCHE DRIVING & ROUNDTABLE」。

5台のポルシェを走らせ、都会の喧騒から離れた極上のホテルで過ごした2日間をそれぞれの編集長たちはどう感じたのか。

乗るほどに、降りたくなくなる


関越自動車道・三芳パーキングエリア下り。軽井沢に向かうポルシェ4台がパーキングに並ぶ。『911』、『718ケイマン』、『パナメーラスポーツツーリスモ』、『カイエン』、そして『マカン』。どれもポルシェの最新モデルだ。「駐車場に停めているだけなのになんだか絵になりますね」と言うのは、マネーの達人・北山秀輝編集長。レッドやオレンジ、ブルーなど鮮やかな色もさることながら、ポルシェというクルマが醸し出すオーラが視線を釘付けにさせるのだろう。

最新ポルシェ5台は、旅の中継地点となる軽井沢マリオットホテルに向かう。出発地点の虎ノ門から軽井沢までは約180km。十分にドライブを楽しめる距離だ。すでにここまでカイエンのステアリングを握ってきたゲーム情報サイト・GameSparkの宮崎紘輔編集長も「乗っているうちにどんどん馴染んできて、降りたくなくなりましたよ。クルーズコントロールも快適ですね」と、カイエンのフレンドリーさを実感していた。

途中、土砂降りの雨に降られる時間もあったが、何の不安もなく豪雨の中を駆け抜けるポルシェたち。軽井沢に着く頃には視界も明るくなり雨も上がってきた。メンバーは軽井沢マリオットホテルでランチをとり、ここでクルマを乗り換えた。

誰にでもわかる、その違い


再び高速に乗り、今度は野尻湖を目指す。軽井沢からさらに100kmほど北上するのだ。今回の旅の目的地「野尻湖ホテル エルボスコ」は、自然豊かな上信越高原国立公園に位置する湖畔のリゾートホテル。近代建築の巨匠、清家清氏が“自然との共生”をテーマに手がけた、こだわりある大人の隠れ家的宿なのである。

11月初旬のこの時期、野尻湖周辺は鮮やかな紅葉で彩られているが、冬は雪で道路が閉ざされるため、ホテルは11月中旬ごろから冬季休業に入る。シーズン最後の静かなひと時を、贅沢に味わうことができた。

我々は駐車場にポルシェを停めチェックイン。長距離走行の疲れはまったく感じなかった。

落ち着いた雰囲気のダイニングでいただく夕食はまさに絶品だった。地元で育まれてきた食材を素材がもっとも活きる“ガストロノミー”という料理法で調理した料理の数々は、目にも楽しい。至福の時間とはまさにこういう時間のことを言うのだろう。

今回のツアーでの紅一点であるシネマカフェ・八木杏奈編集長は「助手席に乗っていても分かるくらい走りが滑らかで、ラグジュアリーな体験でした」と今回のポルシェでのドライブを振り返る。普段、「クルマ」というものを意識せずにいる人にも、その違いは明確に伝わる。クルマとして、あるいは工業製品としての究極を求め続けるポルシェだからこそ得られる体験と呼べるかもしれない。

パンツ1枚とポルシェ1台があればいい


ポルシェは正直言って高価なクルマだ。誰もがすぐに手に入れられるクルマではない。だが、北山編集長によれば、成功している多くの人は、“自分にとって精神的に満足度の高いお金の使い方”をしていると言う。それによって、物事の見方が変わったり、自分自身の価値を引き上げてくれることもあるだろう。

ミニマリストという言葉がある。自分にとって本当に必要なものだけを持つことで、かえって豊かな暮らしができている人たちのことだ。贅沢なツアーを体感し、グラスを傾けながら語らう4人の話題はいつしか、ミニマリズムへと向かっていた。生きる上で、本当に必要なものとは何か。そもそも必要なものなどあるのか。終わりなき禅問答の中、誰かが言った。「最後に残るのは“人”と“思い出”だけ」だと。

幼い頃、両親が買ってくれた「真っ赤な911」のミニカーを思い出す。他のミニカーにはない大きなリアウイングと、ボディサイドに入った“PORSCHE”の文字がたまらなくお気に入りだった。シンプルな流線型のボディをいつまでも横から眺めていた。思えば、子供心にクルマの理想形を見ていたのかもしれない。40年を経た今、その真っ赤な911のステアリングを握りながら、それは間違っていなかったことを確信した。

必要なものすべてを捨てたとしても今すぐに、真っ赤な911を手に入れることはできないだろう。しかしこれが、ミニマリズムの果てに“選ぶべきもの”であろうことは今回のツアーを通して、また編集長たちの言葉の端々からも実感できたように思う。究極のミニマリスト的に言うなら「パンツ1枚とポルシェ1台があればいい」。そう思えるだけの価値が、ポルシェにはある。

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https://response.jp/feature/porsche/

《宮崎壮人、松崎祐子》

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