【浦島ライダーの2輪体験記】カワサキ Ninja400 は、高&好バランスな理想型。

ダウンサイズしたいライダーに最適

非力で小柄なライダーも歓喜な軽量ボディ

走りは250と400のいいとこ取り

カワサキ Ninja400
カワサキ Ninja400全 15 枚

16歳の誕生日と共に原付免許を取り、でも、20代はクルマに夢中。アラサーでリターンライダーになるも、40代は仕事に忙殺される。そしてアラフィフで2輪に再々入門。そんな浦島ライダーが、最新のバイクをチェックしていきます!

【画像全15枚】

ダウンサイズしたいライダーに最適

カワサキ『Ninja400』は、なんというか、いきなり熟成されていますね。現行モデルから、従来の『Ninja650』ではなく『Ninja250』とコンポーネンツを共有するようになったのですが、250の軽快感と400の適度な余裕が見事に融合。両者の「いいとこ取り」に成功しています。中免こと普通自動二輪車免許の人はもとより、排気量をダウンサイズしたいライダーにとっても、理想的なバイクの1台じゃないでしょうか。

ルックスは細マッチョ。『Ninja400R』以来の、リアダンパーをデザインの一部として積極的に見せるスタイルが終わってしまったのは寂しいですが、わかりやすくスポーティになりました。

フロントフェイスは、ヘッドライトのLED化に伴い、流行の逆スラントタイプに。細かいことですが、常時点灯のロウビーム時に、両目が光るようになったのが嬉しい。光量アップのありがたさはもちろん、片目点灯だと、いまだに「片方のランプが切れてると思われるのでは?」と、自意識過剰な(!?)心配をしちゃいますから。

非力で小柄なライダーも歓喜な軽量ボディ

カワサキ Ninja400カワサキ Ninja400
ボリュームあるタンク(カバー)から続くシート付近は、左右幅が強めに絞られるため、「シート高=785mm」のスペック以上に足つきがいい。身長165cm(短足)の自分でも、両足の親指付け根まで、ちょっとバイクを傾ければ片足をベッタリ地面に付けられる。安心感高し。

そしてクォーターモデルとのフレーム共有化、その最大の恩恵が軽量化でしょう。ボディが少しコンパクトになり、車重167kgと、旧型から40kg以上も軽くなっています! 250ccモデルとは、わずか1kg重いだけ。足つきのよさと併せ、非力で小柄なライダー、「歓喜!!」です。

ポジションは、スポーティな外観とは裏腹に、軽く前傾する程度。ツラくない。いざ走り始めて、“ちょっと古い”ライダーが最初に驚くのが、クラッチ操作の冗談みたいな軽さ。いうまでもなく「アシスト&スリッパークラッチ」(250には先代の途中から搭載)の効用で、これは下道ツーリングがますます楽しくなりそうです。左手が疲れにくくなりますからね。

走りは250と400のいいとこ取り

カワサキ Ninja400カワサキ Ninja400
新しい398cc並列2気筒エンジンのアウトプットは、旧型比それぞれ4psと1Nmアップの、最高出力48ps/10000rpm、最大トルク38Nm/8000rpm。これまでよりさらにショートストローク化され、いずれの発生回転数も先代より若干高くなっています。街なかで使うのは、せいぜい6000rpmまでですが、それでも十分力強くNinja400を走らせる。官能性には少々欠けるけれど、特性が極端にスポーツに振られることなく、実用的。燃費は24.8km/リッター(WMTCモード値)と記載されます。

Ninja400の走りを印象づけるのは、軽やかなハンドリングで、細かい“曲がり”が続く道では、ヒラリヒラリとおもしろいようにボディを倒してカーブをこなせます。それでいて、直線に移る際の、地面にグッとトラクションがかかる力強さは400ccのそれ。ホント、250と400のいいとこ取りです。

ここでも「アシスト&スリッパークラッチ」の霊験あらたかで、エンジンとリアタイヤ間の回転差をある程度許容してくれるので、シフトダウンが都度、キレイに決まる。「自分、上手くなった!?」と錯覚させるほど。気分をよくして頻繁にツーリングに出かけるようになれば、自然と技量もあがるのでは、と期待します。

お気楽ツーリングのいい相棒に

カワサキ Ninja400カワサキ Ninja400
スポーツ色の強まったNinja400ですが、ツーリングバイクとしての素質も侮れない。無理なく高速道路を走れる排気量。風を防ぐのに効果的なカウル類。見やすいバックミラー。テール内の物入れは、ETC搭載を見越して2階層になっています。荷物フックがしっかり備わることも見逃せない。また、使いやすいとは言いかねますが、ヘルメットロックも装備されます。

全体に高&好バランスなNinja400。敢えて難癖を付けると、250との差別化が希薄なことでしょうか。エンジンのアウトプット増大に合わせ、タイヤがラジアルとなり、リアタイヤはサイズがアップ。マフラーも、やや長くなっています。いずれも機能的な変更ですね。まあ、サイドカウルに大きく「400」と書かれているから、それで十分といえましょう。

気兼ねなく毎日使えるほか、休日に天気がいいと、ついフラリとバイクで出かけてしまう。出先で細い横道や行ったことのない林道を見かけると、思わずノーズを向けてしまう…。軽量・軽快なNinja400は、そんなお気楽ツーリングのいい相棒にもなってくれるはず。

価格は、71万6040円。随所に細かく気配りされた、長く付き合えそうなバイクです。

《ダン・アオキ》

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