戦前生まれの路面電車で地域活性化…西鉄204号、福岡県大牟田市に里帰り

大牟田市内線で運行されていた時代の204号。
大牟田市内線で運行されていた時代の204号。全 2 枚

西日本鉄道(西鉄)と福岡県大牟田市は11月26日、かつて山口県光市で保存されていた元西鉄の路面電車を大牟田駅に移設することを明らかにした。

これは、1954年に廃止された西鉄大牟田市内線で使われていた「204号」と呼ばれる車両で、1943年に製造。大牟田市内線では1952年まで使われ、福島線や福岡市内線を経て、1975年に廃車された。その後は山口県の光市立図書館で保存されていたが、2011年に大牟田市の市民団体「204号の会」に引き取られ、大牟田に里帰り。解体の危機を免れた。

以来、大牟田市内のうどん店「大力茶屋」の敷地で保存されていたが、今回、西鉄と大牟田市が寄贈の申し出を受けたことを機に大牟田駅西口へ移設し、シンボルモニュメントとして活用されることになった。

204号は西鉄の協力により改修され、観光案内機能として活用される計画で、保存先の大牟田駅西口の整備も行なわれる。西鉄では2019年3月から運行を開始する観光列車『THE RAIL KITCHEN CHIKUGO』との相乗効果を図りつつ、「路面電車の移設を機に、駅前広場では、マルシェなども開催して、駅の賑わい創出に努めてまいります」としている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. いつでもビーチ気分! 夏仕様のSUV『ハバナ』が30台限定で登場、499万円から
  3. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  4. メルセデスベンツ『CLA』新型、第4世代「MBUX」にセレンスの会話型AI技術搭載
  5. 世界最強の2.0ターボ搭載車に幕、メルセデスAMG『CLA 45 S』最終モデルが登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る