車外にふくらむサイドエアバッグ…衝突の直前に展開、ZFが開発中

ZFが開発中の「プリクラッシュエアバッグ」
ZFが開発中の「プリクラッシュエアバッグ」全 1 枚

ZFは11月26日、側面衝突から車内の乗員を保護する「プリクラッシュエアバッグ」を開発していると発表した。

プリクラッシュエアバッグは、車両のボディサイドの外側に装着されており、側面衝突事故の直前に展開するのが特徴だ。ZFの社内テストでは、乗員が事故で重傷を負う可能性を、最大40%低減できることが確認されたという。

またZFは、新しいセンターエアバッグを開発。背もたれの車体中央側の側面上部から展開するため、センターコンソールがなくても乗員を正しい位置に保持できる。主な目的は、ファーサイド(自分から遠い側)の衝突時に、乗員が車内の中央に移動してしまうのを抑え、前席の乗員に衝突するリスクを減らすことにある。

新しいシステムでは、外部エアバッグテザーを内側リアシートフレームに取り付け、展開時にエアバッグを正しい位置に維持できるようにした。また、小型で特殊な形状のエアバッグを採用しており、乗員の肩部を受け止め、上肢や頭部が極端に内側に動いてインテリア部品や他の乗員に衝突しないように、必要となる硬さを高圧によって得ている。

欧州で唯一の公的な衝突安全テスト、「ユーロNCAP」は2020年までに、新たな側面衝突テストを導入する予定だ。新たな側面衝突テストでは、側面の耐衝撃性評価として、ファーサイドの衝突保護がますます重要になる見込み、としている。

《森脇稔》

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