ポルシェ 911 新型、「カレラ S / 4S」は450馬力に…ロサンゼルスモーターショー2018で公開

ポルシェ 911 新型(ロサンゼルスモーターショー2018)
ポルシェ 911 新型(ロサンゼルスモーターショー2018)全 13 枚

ポルシェは11月28日、米国で開催したロサンゼルスモーターショー2018のプレビューイベントにおいて、新型『911』(Porsche 911)をワールドプレミアした。

8世代目モデルとなる新型(タイプ992)の外観は、911のアイデンティティを受け継ぎつつ、優れた性能を強調するデザインとした。よりワイドなホイールアーチやフロント20インチ、リア21インチの異径ホイールを採用する。リアエンドは、全モデルが同じ幅としたのも新型の特徴で、このリアエンドがスリムなセンターセクションを引き立てる。

フロントは従来よりも45mmワイドになり、ドアと面一の電動ポップアウトハンドルは、テーパーの付いた滑らかなサイドラインを際立たせる。新しいLEDヘッドライトをつなぐフロントリッドのラインは、初代911を彷彿させるもの。リアには可変式リアスポイラーと横一列に配されたライトバーが装備される。フロントセクションとリアセクションを除くボディは、アルミ製とした。

インテリアは、ダッシュボードにメーターを埋め込み、クリアで直線的なラインによって、1970年代の911を連想させるデザインとした。中央のレブカウンターの横に位置する2つの薄型ディスプレイが、ドライバーに必要な情報を表示する。新設計の「PCM」の10.9インチセンタースクリーンは、スピーディに操作することが可能。スクリーンの下の5個のスイッチを備えたコンパクトなユニットによって、重要な車両機能に直接アクセスすることができる。標準装備のPCMには、大量のデータに基づくオンラインナビゲーションとポルシェ コネクトプラスが含まれる。

新型911には、群知能を使用する広範なコネクティビティ含む新しいアシスタンスシステムが導入された。世界で初めて、濡れた路面での安全走行を支援する新開発の「ウェットモード」を標準装備する。この機能は路面の水を検知し、それに基づいてコントロールシステムを調整してドライバーに知らせる。ドライバーは、スイッチを押すか、またはステアリングホイールのモードスイッチ(スポーツクロノ パッケージ仕様)を使用して、安全性を重視する設定に切り替えることができる。同様に標準装備されるウォーニングとブレーキアシストシステムは、動く物体との衝突の危険を検知し、必要に応じてエマージェンシーブレーキを作動させる。熱探知カメラを備えた「ナイトビジョンアシスト」が、911に初めてオプションで用意された。オプションの「アダプティブクルーズコントロール」には、オートマチックディスタンスコントロール、スタート/ストップ機能、リバーシブルオキュパントプロテクション、自動エマージェンシーアシスト機能が含まれる。

新型911には、新世代の3.0リットル(2981cc)水平対向6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。インジェクションプロセスの改善、ターボチャージャーの新しいレイアウト、給気冷却システムによって駆動効率を向上させた。新開発の8速デュアルクラッチトランスミッション「PDK」が、そのパワーを路面に伝える。新型「911 カレラS」と新型「911 カレラ4S」の水平対向6気筒ガソリンツインターボエンジンは、先代を30ps上回り、最大出力450psを発生する。0~100km/h加速は4秒を切り、後輪駆動クーペの911 カレラSは3.7秒、4WDモデルの911 カレラ4Sは3.6秒で駆け抜ける。このタイムは、先代よりも0.4秒速い。オプションのスポーツクロノ パッケージ仕様車では、さらに0.2秒速くなる。最高速は911 カレラS が308km/h、911 カレラ4Sは306km/hに到達する。

《森脇稔》

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