三菱 e-エボリューション、将来の方向性を示唆した電動SUV…ロサンゼルスモーターショー2018

三菱 e-エボリューション・コンセプト(ロサンゼルスモーターショー2018)
三菱 e-エボリューション・コンセプト(ロサンゼルスモーターショー2018)全 6 枚

三菱自動車は11月28日、米国で開幕したロサンゼルスモーターショー2018において、『e-エボリューション・コンセプト』(Mitsubishi e-Evolution Concept)を北米初公開した。

e-エボリューション コンセプトは、三菱自動車が得意とするSUV、EV、システムの融合による新たな運転体験、という3つの価値をアピールするコンセプトカーだ。2017年秋、東京モーターショー2017でワールドプレミアされた。

EVパワートレインは、小型の高出力モーターをフロントに1基、リアに2基の合計3個レイアウトする。大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載し、道路状況を問わず、EVならではの力強く滑らかで静かな走りを追求した。バッテリーは車両中央のフロア下に配置し、低重心化を図る。

e-エボリューション・コンセプトでは、車載AI(人工知能)がドライバーをアシストする。複数のセンサーが、刻々と変化する道路環境や交通状況を認知。さらにドライバーの操作から、ドライバーの意思を的確に読み取ることで、ドライバーの運転技量に関わらず、安全で快適なドライビングを可能にするという。

また、車載AIには独自のコーチング機能を導入した。自動運転機能から導き出された基準となる運転操作と、ドライバーの実際の運転操作を比較することで、ドライバーの運転技量を把握する。運転技量を向上させるメニューを考え、音声対話や前面大型ディスプレイ表示を使ってアドバイスを行う。

ロサンゼルスモーターショー2018のプレスカンファレンスには、三菱モータースノースアメリカのフレッド・ディアス社長兼CEOが登壇した。ディアス社長兼CEOは、「e-エボリューションは、単なるモーターショーのコンセプトカーではない。三菱自動車がどのようなものになるのか、これから何を目指すのか、近い将来に顧客にどのような種類の車両を提供するのか、示唆した1台だ」と述べている。

《森脇稔》

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