ジープのトラック、グラディエーターで笑顔になれる理由…ロサンゼルスモーターショー2018

ジープ・グラディエーター(ロサンゼルスモーターショー2018 )
ジープ・グラディエーター(ロサンゼルスモーターショー2018 )全 15 枚

ロサンゼルスモーターショーを訪れたメディア関係者の間でも大きな話題となったクルマは、ジープのブースに展示されたトラックだった。その名は『グラディエーター』。このモーターショーで世界初公開された、ジープの新作だ。

「グラディエーター」という名前にピンと来る人は多くないだろうが、実はかつても存在していた車名。1963年から1987年にかけてジープで生産されていたピックアップトラックである。ただし、現代によみがえったグラディエーターはまったくの別のコンセプトだ。そして、ジープファンを喜ばせることは間違いない。なんと、『ラングラー』のトラックバージョンなのだから。

ラングラーの4ドアロングボディである「アンリミテッド」をベースとし、なんと車体後部に荷台を装着。ラングラーが約1.5mの荷台長を持つピックアップトラックに突然変異したのだ。最近販売されていた日本車でいえば、トヨタ『ランドクルーザー70』をピックアップにしたような存在といえる。ピックアップ化するにあたって、ホイールベースをラングラーアンリミテッド比で約48cm延長。全長も約64cm伸びて5539mmとかなり大柄になっている。

そんなグラディエーターも見て感じたのは、みんなを笑顔にしてくれるクルマだということだ。その理由はキャラクターが単純明快かつ、明確に楽しさを感じさせるから。「ジープ・ラングラー」というアメリカを象徴する個性と、アメリカの定番である「ピックアップトラック」との組み合わせが、とにかくわかりやすいアメリカンを作り上げているのだ。

もうひとつは、ラングラーの個性がしっかりと受け継がれていること。強靭な車体や本格悪路走行のための4WDシステムはもちろん、リヤウインドウまで開放できるルーフ、外せるドア、そして前に倒せるフロントウインドウもラングラーから継承。とにかく期待を裏切らないのである。

そんなグラディエーターを見ていると、洗練されたデザインや最新メカニズムの搭載だけが注目モデルになる理由とはならないことを、あらためて教えられた気がする。発想と企画力の勝利といえるだろう。

《工藤貴宏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. 『ジムニー/ジムニーシエラ』のコックピットをかっこよく進化! 簡単取付けのデジタルメーターが新発売
  3. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る