Aクラス 新型の頂点、306馬力のメルセデスAMG A35 を欧州で発売

メルセデス AMG A35 4MATIC
メルセデス AMG A35 4MATIC全 12 枚

メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)の高性能車部門、メルセデスAMGは12月5日、メルセデスAMG『A35 4MATIC』を欧州で発売した。ドイツ本国でのベース価格は、4万7528ユーロ(約610万円)と公表されている。

メルセデスAMG A35 4MATICは、新型メルセデスベンツ『Aクラス』の高性能なAMGモデルだ。先代の「45」ではなく、メルセデスAMGが新たにシリーズ展開を計画する「35」を冠する最初のモデルとして登場した。

AMGならではのスポーティな内外装

内外装には、AMGらしい専用仕立てを施した。エクステリアは、2本のルーバーを備えたフロントグリル、AMGライン仕様のフロントバンパーとエアインテーク、フロントリップスポイラー、18インチのツインスポークデザインホイール、AMGライン仕様のサイドシルパネルを装着する。リアにはディフューザー付きの専用バンパーやルーフスポイラー、ツインエグゾーストを採用した。AMGエグゾーストは、排気フラップが走行モードに応じて音質を変化させる。室内には、シートに人工レザーの「ARTICO」とマイクロファイバー素材の「DINAMICA」を使用しており、黒と赤のステッチが配される。

足回りには、高性能ブレーキシステムを採用する。フロントが新開発の4ピストンモノブロック固定キャリパーと350mm径ディスク、リアが1ピストンスライドキャリパーと330mm径ディスクの組み合わせ。ディスクは穴あきタイプで、シルバー塗装のキャリパーには、ブラックのAMGロゴが配される。

5種類の走行モードを備える「AMGダイナミックセレクト」

電子制御システムに関しては、「AMGダイナミックセレクト」を搭載する。「Slippery」、「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツ+」、「インディビジュアル」の5種類の走行モードが切り替えられ、エンジンやトランスミッションのレスポンスなどが変化する。Slipperyモードは、滑りやすい路面状況に最適で、フラットなトルクカーブが特徴だ。ギアチェンジはスムーズに、より早いシフトアップが行われる。コンフォートモードは、快適で燃費重視の運転モードだ。サスペンションとステアリングは、快適性を重視した設定となり、エンジンのスタート/ストップシステムも作動する。

スポーツとスポーツ+モードは、エンジンとトランスミッションが、スポーティな味付けに。エンジンサウンドも、刺激的な方向に変化する。エンジンのスタート/ストップシステムは作動しない。スポーツ+モードでは、フル加速をサポートするモードで、シフトダウン時には、レブマッチングが行われる。インディビジュアルモードは、ドライバーの好みに応じて、各セッティングを選択して保存できる。

AMGチューンの2.0ターボは306hp

パワートレインは「M260型」直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを、AMGがチューニングしたユニットだ。ツインスクロールターボチャージャーをはじめ、「CAMTRONIC」と呼ばれる可変バルブコントロール、高精度ピエゾインジェクター、マルチスパークイグニッションなどを採用する。特許技術の「CONICSHAPE」により、シリンダー内部の摩擦を低減し、効率も引き上げられた。これらの結果、この直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力306hp/5800~6100rpm、最大トルク40.8kgm/3000~4000rpmを引き出す。

トランスミッションは7速デュアルクラッチの「AMGスピードシフトDCT7G」で、駆動方式は4WDの「4 MATIC」のAMGパフォーマンス仕様だ。前後の駆動トルク配分はFFを基本に、走行状況に応じて50対50の範囲まで変化する。0~100km/h加速4.7秒、最高速250km/h(リミッター作動)の優れたパフォーマンスを実現している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  5. タワーバーだけじゃない! ボディ補強パーツの最新事情と乗り味革命~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る