『のぞみ』台車亀裂を起こした川重製台車の交換が完了…他メーカー製も交換へ

問題となったN700系台車の側バリの箇所。
問題となったN700系台車の側バリの箇所。全 2 枚

JR西日本は12月7日、2017年12月に博多発東京行き『のぞみ34号』で発生し、重大インシデントに認定された台車亀裂トラブルで、問題となっていた川崎重工業(川崎重工)製N700系台車の交換が完了したと発表した。

川崎重工製の台車では、台車枠を構成し、車体を支える「側バリ」と呼ばれる部分の下部の溶接部から亀裂が発生し、それが伸展した結果、台車枠が歪み、車軸にズレが生じていた。その原因は、側バリ上下の凸部のがたつきが発生しない加工を行なう際、側バリの凸部を削り、肉盛溶接により隙間を調整・固定していたことで、その際に起こった板厚の不足が問題視されていた。

そこでJR西日本では、超音波探傷による点検や目視による入念点検、東海道新幹線に設置されている台車温度検知装置を活用するなどして、安全確保に努めてきたが、板厚が薄いものについては順次、交換を進め、12月5日で完了したことを明らかにしている。

超音波探傷は川崎重工製以外の台車でも実施しており、現時点で未実施の台車が8台あるが、これらについては2019年2月末までに交換を完了させるとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型マツダ『CX-5』発表に「先代よりマッチョ」「今風になった」など反響! 注目はサイズとインテリア
  2. レクサスの新境地を開くか...『ES』に「スポーツクロス」導入の噂
  3. スバル初の小型EVクロスオーバー『アンチャーテッド』、7月17日発表へ
  4. 何が変わる? 国交省が自動車整備の「事業規制」を見直し…知っておくべき7項目
  5. ほんと? マツダ『CX-5』新型、価格は350万~420万円か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る