主要20カ国の電動車の新車市場予測、2035年に6341万台 富士経済

主要20カ国のxEV中長期市場予測
主要20カ国のxEV中長期市場予測全 2 枚

富士経済は、普及拡大が見込まれるxEVについて主要20カ国市場を中心に調査し、結果を「xEV国別中長期市場予測2018-2019」にまとめた。

xEVは電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、ハイブリッド車(HV)、マイルドハイブリッド車(MHV)、燃料電池車(FCV)の電動車両と呼ばれるもの。調査では、欧州8カ国、米州2カ国、中国、日本、インド、その他7カ国について各自動車メーカーの生産体制や投入計画、各国のEV普及政策やエネルギー政策、人口動態や車の保有台数/保有形態など、関連要素データのクロス分析で、現状を把握し、将来を予測した。

主要20カ国合計のxEV市場は2017年が442万台だったが、2035年には6341万台と14.3倍に増えると予測する。

これまでは日本がHVで先行してきた。日本のxEV市場は2017年が173万台だったが、2020年ごろからEVの普及が本格化し、2035年には271万台となる見込み。

欧州は、多くの国でHVが中心だが、市場は小規模ながらノルウェーやオランダでEVの比率が高い。ドイツやフランスは2017年時点ではHVの比率が高いが、今後はEVの普及が進む見込み。MHVも伸びが予想される。欧州のxEV市場は2017年が91万台で、2035年には1545万台と17倍に増える見通し。

中国は、補助金政策の影響でEVの比率が高く、今後もEVがxEV市場の拡大をけん引する見通し。PHVも2020年以降の伸びが見込まれる。優遇措置の対象はEV、PHVが中心で、HVの伸びは緩やか。中国のxEV全体では2017年に83万台だったのが2035年には2045万台と予測する。

米州は、米国でカリフォルニア州のZEV規制など、政府・地方自治体の内燃車規制などを要因に、HVを中心にxEV市場は拡大してきた。自動車メーカーは米州をxEVの最重要市場の一つと捉えているため、EVやPHVのラインアップが充実しており、市場拡大が進む見通し。2017年のxEV市場は68万台だったのが2035年には1804万台と予測する。

インドは、2017年時点ではMHVが大部分を占めており、xEV市場は6万台にとどまる。今後も当面はMHVが中心だが、政府はEV普及率の向上を目標に掲げているため、2025年頃からEVの急激な伸びが予想され、2035年のxEV市場は116万台を予想する。

《レスポンス編集部》

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