魅力的な車両のカラーデザイン、グランプリにホンダ N-VAN…オートカラーアウォード2018

N-VANと石田憲行デザイナー
N-VANと石田憲行デザイナー全 8 枚

日本流行色協会(JAFCA)が毎年、最も魅力的な車両のカラーデザインを選ぶ「オートカラーアウォード」。2018年はホンダ『N-VAN』のカラーリングがグランプリに輝いた。またトヨタ『JPN TAXI』には特別賞が授与された。

【画像全8枚】

21回目となる今回の「オートカラーアウォード2018」(ACA 2018)には、国内の四輪、二輪あわせて11ブランドがエントリー。15のカラー、あるいは内外装カラーのコンビネーションがプレゼンテーションを実施。12月8日に横浜美術館で開催した最終審査の結果、グランプリにはホンダN-VANの外装色「ガーデングリーン・メタリック」が獲得した。

エントリーにあたってN-VANに掲げられたテーマは「人に寄り添う軽バンCMF」というもの。受賞車は展示を見に訪れた一般来場者による投票とACA分科会メンバーの投票、それにACA審査員による最終審査の合計で決められるが、そのすべてで最高得票を獲得している。

ACA審査員の間では「ちょうどいいニュートラルさ」が評価されたという。ニュートラルといえば無彩色というのが常識だが、有彩色で「いろいろな場面で人が加わることによって、さまざまに輝き出す。そんな、ちょうどいいグリーンを創出した」というのが授賞理由。またグリーン系はサスティナビリティの表現として重要と位置づけられている現状を反映していることも高評価につながったようだ。

担当デザイナーの石田憲行氏(本田技術研究所四輪R&Dセンター)は「人に伝わる色というものを目指していた」と説明する。「どれだけ人に近づけるかを考え、ナチュラルさ、ニュートラルさを追求した。N-VANはさまざまな風景に溶け込むことのできる車だということを表現したかったので、それが評価されたというのは嬉しい」と振り返る。

ニュートラルさを狙っているのにソリッドではなく、メタリックを採用しているのは「四角いけれど張りがあって、人や周囲の風景との親和性を高める」という作り込みのため。またハイライト部分にはベージュが浮かび上がるようになっているが、これは「ベージュは人によって、フォーマルさだったりカジュアルさだったりとイメージがいろいろあり、印象に幅を持たせられる。また時間によって変化する太陽光線の加減によって、見え方がどんどん変わってゆくのが狙い」とのこと。

なお審査の結果、次点となったトヨタJPN TAXIの「コイアイ(外装)/クロコハク(内装)」(担当デザイナー:トヨタ自動車東日本・花本詩織氏)には、特別賞が授与された。ACA審査員によれば、グランプリと同様に周囲との調和を意識して作り込まれたレベルの高い色彩というだけでなく、タクシーの公共性に着目。「車両の色彩が、公共デザインに直結している。この稀なチャンスを応援しないわけにはいかない」というのが、特別賞を設定した理由だという。

《古庄 速人》

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