日立建機は10月1日、マルチブーム解体仕様機「ZX500LCK-7」の日本国内向け受注を開始した。3種類のフロントを交換することで、建築物の高層部から基礎部分まで幅広い解体作業に対応する。
ZX500LCK-7は、「ZAXIS-7」シリーズのマルチブーム解体仕様機だ。マルチブームとは、主に解体作業を目的とした油圧ショベルのフロント(ブーム・アーム)の構造を指す。建築物の高さや作業の進み具合に応じてフロントを交換し、1台でさまざまな作業に対応できる。
フロントは「ハイリフト仕様」、「モンスタハイリフト仕様」、「ツーピースブーム仕様」の3種類を用意する。作業高さはハイリフト仕様が28mでビル8~9階相当、モンスタハイリフト仕様が20.7mで6~7階相当、ツーピースブーム仕様が13.5mで4~5階相当となる。作業状況に合わせてフロントを交換することで、高層部、中層部、基礎部分まで1台で対応できる。
ハイリフト仕様は、従来モデル「ZX500LCK-6」と比べて最大アーム先端高さを約1m高め、作業範囲を拡大した。
大型化が進むアタッチメントへの対応力も高めた。モンスタハイリフト仕様では最大5600kgと従来モデル比600kg増、ツーピースブーム仕様では最大6100kgと同800kg増のアタッチメントを装着できる。
輸送時の利便性も改善した。フロントの輸送寸法を見直し、荷台高さ1100mm以下の平ボディトラックによる日中輸送を可能にした。従来は輸送高さなどの条件によって夜間輸送に限られる場合があったが、輸送計画を立てやすくした。
さらにフロントの配管レイアウトを見直し、従来より低い作業台で組み立てられるようにした。これにより、組立作業の効率と安全性の向上を図った。
最大運転質量は、ハイリフト仕様が6万6800kg、モンスタハイリフト仕様が6万6900kg、ツーピースブーム仕様が6万7500kg。エンジンのISO14396定格出力はいずれも296kW/1800min-1となる。




