京成バス、安全運転コンテストを開催…ドライバーのモチベーションもアップ

S字走行の様子
S字走行の様子全 5 枚

京成バスは12月10日、東京都葛飾区の京成ドライビングスクールで「ドライバー安全運転コンテスト」を開催した。各営業所長が選抜した20人のバス運転手がドライビング技術を競い合った。

【画像全5枚】

同社業務部研修所の國吉正弘所長によると、「プロドライバーとしての安全運転意識を一層高める。必要な知識・技能のさらなる向上を手助けする。自らの仕事に誇りを持たせ、喜びを感じることによる乗務員のモチベーションアップを図る。管理者・乗務員相互のコミュニケーションパップを図る」という目的で2015年から始まったそうだ。

競技は(1)安全と接客を競うコース、(2)大型車両を自在に操る技量を競うコース、(3)高度な車両感覚と技術を競うコースの3つで争われ、それぞれ100点満点でミスがあるごとに減点していく方式だ。

(1)では起点発車から踏み切り通過、停留所正着、左右折時の確認、終着案内など11のチェック項目がある。車内の床には積み木のようなGセンサーが置かれており、ブレーキのかけ方や曲がり方が悪いとそれが倒れてしまう。倒れてしまうと、もちろん減点だ。

また、停留所に停車する際は縁石から30cmのところで止めなければいけない。それができていないと5点減点。そして、乗客の荷物をトランクに入れる際、その扱いが悪いと5点減点。高齢者の着席前発車が10点減点。マイクでの行き先案内や乗車客への感謝の言葉を忘れるとそれぞれ5点減点という具合だ。

100点満点を取るのがなかなか難しい。実際に筆者が乗せてもらったバスでは、ブレーキの踏み方が少し悪かっただけで、Gセンサーが倒れてしまった。

(2)ではS字走行、坂道発進、方向転換、(3)ではたこつぼ切り返し、パイロン後退・縦列駐車・パイロン前進などが行われた。なかでも運転手が難しかったと口を揃えたのがたこつぼ切り返しだ。幅3mのポールの間を頭から入って、16m四方の中で切り返して頭から出てくるというもので、制限時間は5分。ちなみにバスの全幅は約2.5mだ。しかも、道は少し波打っている。

そのため、ポールに接触する運転手や時間を超過する運転手が続出し、0点の運転手が相次いだ。「こんなことは普段やりませんからね。それに私は路線バスの運転手で大きな高速バスを運転することがないので、少し勝手が違いました」とはある運転手。S字走行でも苦労する運転手が続出し、切り返す人が相次いだ。一度も切り返すことなく、通り抜けた人は1人だったそうだ。

コンテスト中は至る所で「どうだった?」という声が聞かれ、運転手同士が報告し合う光景が目立った。「今回で4回目になりますが、コンテストをやることによって、運転手のモチベーションアップにつながっていると感じています。また、参加した運転手が営業所に戻ってコンテストのことを話すので、安全運転への意識も高まっている気がします」と國吉氏は話していた。

《山田清志》

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