ポルシェ初の市販EV『タイカン』、車名はこうして決定した---600案、23か国語、1年半

ポルシェ・タイカンのティザーイメージ
ポルシェ・タイカンのティザーイメージ全 3 枚

ポルシェは12月10日、2019年から生産を開始する予定のポルシェ初の量産EVスポーツカー『タイカン』(Porsche Taycan)の車名の決定プロセスを公表した。

【画像全3枚】

タイカンのEVパワートレインには、最大出力600psを超える2基の永久磁石シンクロナスモーター(PSM)を搭載。0~100km/h加速は3.5秒以下で駆け抜け、0~200km/h加速も12秒以下の性能を発揮する。また、このパフォーマンスに、EVでは前例のない連続的な出力レベルも付加したことにより、性能を損なうことなく幾度ものジャンプスタートを連続して行うことができる。1回の充電での航続は、500km以上に到達する。

ポルシェのモデル名は、多くの場合その特徴と具体的なつながりがある。『ボクスター』は、ボクサーエンジンとロードスターデザインを組み合わせたもの。『カイエン』は刺激を意味し、『ケイマン』は鋭敏と俊敏性、『パナメーラ』は標準的なグランツーリスモを超えて、かつての「カレラ・パナメリカーナ」のような長距離レースで優勝する性能を持つことを表している。『マカン』は、柔軟性、パワー、魅力、およびダイナミクスの意味を含むインドネシア語の「虎」に由来する。

タイカンの車名決定プロジェクトではまず、デザイナー、エンジニア、マーケティングと販売の責任者、社内外の弁護士、ブランドとブランド法律に関する専門家が一堂に会した。合計で600のアイデアを出し合い、その後徐々に絞り込む。23か国語のネイティブスピーカーは、不適切なモデル名や発音、意味を考慮する。弁護士は、考えられるすべての商標違反のリスクを審議し、数百万の登録商標を含む世界中のデータベースを調査し、商標の権利保有者を特定する。これらの作業は、およそ1年半続く。

そして最終的に、マーケティングの責任者が名前を選んで、2017年秋に取締役会にリストを提示した。その中から選ばれたのが、タイカンだ。この名称は、1952年以来、「ポルシェクレスト」の中心にある、跳ね馬のイメージに基づいており、生気あふれる若馬を意味する。

ポルシェは、車名決定プロセスのすべての側面が、自動車関連、技術的、法的、言語的にカバーされている。最終的に車名は感情的に決定されるが、事実や議論に基づいて決定する必要がある。それには体系的なアプローチと細かい注意が必要、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ステーションワゴンの常識を超えたレヴォーグ、BLUELOVEさんが作り上げた理想形…CARTUNE PickUpCars 2026
  2. ボッシュがなぜ「しろくまくん」を買収したのか? “熱とAI”が変える、SDV時代の勝算
  3. 公道を走れるレーシングバイク、新型ドゥカティ『パニガーレ V4 R』国内発売 価格は555万円
  4. 雨の日の視界確保に3つのアプローチ。フロントウィンドウ・コーティング剤[特選カーアクセサリー名鑑]
  5. リコール16万1190台、トヨタ『シエンタ』のシートベルトに不具合
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. LFPは規制面でも優位へ。2036年に向けた日本勢の針路…KPMGコンサルティング 轟木光氏[インタビュー]
  2. ETASとエレクトロビット、ADAS向け統合ソフトウェア基盤を発表…人とくるまのテクノロジー展 2026
  3. ボッシュ日本、2025年度の売上高4600億円で4年連続最高記録を更新…ADAS・SDV強化が成長を牽引
  4. 次世代圧電材料向け、「多能性中間膜」の量産化をJSTが支援…Gaianixxが開発
  5. 「容赦なきエルグランド包囲網」トヨタの高級ミニバン『アルファード』改良発表にSNS注目! 価格も争点に
ランキングをもっと見る