【ホンダ インサイト 新型】燃費はWLTCモードで28.4km/リットル…2モーターHVは第3世代に

ホンダ・インサイト新型と開発責任者の堀川克己主任研究員
ホンダ・インサイト新型と開発責任者の堀川克己主任研究員全 7 枚
ホンダは12月13日、ハイブリッド(HV)専用車『インサイト』の3代目モデルを14日に発売すると発表した。前2代は、いずれも小型ハッチバックだったが、3ナンバーのミドルサイズセダンへと変身して登場する。

日本市場にインサイトが復活するのは4年半ぶり。ホンダは『シビック』と『アコード』の中間に位置するモデルとしており、車体サイズは全長4675mm、全幅1820mm、全高1410mmと大ぶりになった。価格(消費税込み)も326万円台から362万円台と、上級車のゾーンに入っている。

採用したHVシステムは、ホンダが今後の主流と位置付けている2モーター方式の「i-MMD」タイプ。ガソリンエンジンは1.5リットルのアトキンソンサイクルとし、i-MMDでは従来の2.0リットルからダウンサイジングした。また、出力用モーターには同社の独自技術である「重希土類フリー磁石」を採用、走行性能を左右する最大トルクは267Nmと「同一セグメントではトップクラスの性能」(開発責任者の堀川克己・本田技術研究所主任研究員)を確保した。

最も良いグレードの燃費性能は、WLTCモードで28.4km/リットル、JC08モードで34.2km/リットル。排気量や車体サイズの違いはあるものの、アコードセダンHVのJC08モード(31.6km/リットル)と比較すると8%余り、性能を高めている。

i-MMDタイプは2013年にアコードに搭載して市場投入し、その後、改良を加えながら16年から搭載モデルを増やしてきた。インサイトに搭載した今回のシステムは「第3世代であり、システム性能を維持しながらパッケージの完成度を高めた」(広報部)という。

開発責任者の堀川氏も「ホンダの次世代HVに向けたメルクマール(指標)となるシステムになった」と強調している。今後、多くのモデルに展開される見通しだ。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  3. ホンダ『ヴェゼル』、新グレード「RS」先行予約開始…10月発売へ
  4. 顔が激変! BMWの最小SUV『X1』改良新型、ノイエクラッセ導入へ…プロトタイプを初スクープ
  5. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る