上越新幹線にE7系、新宿発着の富士急行直通列車にも特急 2019年3月「春のダイヤ改正」

2019年3月のダイヤ改正から上越新幹線にも投入されることになったE7系(右)。投入列車は下りが『とき309・315・327・347号』『たにがわ413号』、上りが『とき308・320・336・342号』『たにがわ402号』。
2019年3月のダイヤ改正から上越新幹線にも投入されることになったE7系(右)。投入列車は下りが『とき309・315・327・347号』『たにがわ413号』、上りが『とき308・320・336・342号』『たにがわ402号』。全 4 枚

JR東日本は12月14日、2019年3月16日に実施するダイヤ改正の概要を明らかにした。

上越新幹線にも登場する「グランクラス」

中央線の特急では定期『あずさ』『かいじ』がE353系に統一。新宿発着の富士急行線直通列車にも特急が登場する。新たに設定される東京~八王子・青梅間の「通勤着席特急」もE353系となる。中央線の特急では定期『あずさ』『かいじ』がE353系に統一。新宿発着の富士急行線直通列車にも特急が登場する。新たに設定される東京~八王子・青梅間の「通勤着席特急」もE353系となる。

新幹線では、上越新幹線に北陸新幹線でおなじみのE7系を投入し、『とき』の上下各4本、『たにがわ』の上下各1本を置き換える。これらの列車では「グランクラス」の営業も行なわれるが、アテンダントによるサービスは実施されない。また、上越新幹線の終点である新潟駅では『とき』(『Maxとき』を含む)と連絡する在来線特急『いなほ』の定期列車すべてが対面乗換えとなる。

東北新幹線では、北海道新幹線に直通する東京8時20分発『はやぶさ5号』、東京9時36分発『はやぶさ11号』、東京21時23分着『はやぶさ38号』で青函トンネル内における160km/h運転が開始されるため、東京~新函館北斗間の到達時間が3時間58分となり、同区間のアンダー4時間が実現する。

富士回遊(FUJI EXCURSION)富士回遊(FUJI EXCURSION)

このほか、東京~盛岡間の『はやて』下り1本は、宇都宮~盛岡間の最高速度275km/hから320km/hに引き上げられるため、東京7時16分発『はやぶさ101号』に変更される。

中央線系統に「通勤着席特急」

常磐線広野~木戸間に設置される「Jヴィレッジ」駅周辺施設のイメージ。常磐線広野~木戸間に設置される「Jヴィレッジ」駅周辺施設のイメージ。

在来線の特急では定期の中央線特急『あずさ』『かいじ』がすべてE353系に置き換えられ、『スーパーあずさ』の名が消える。これにより、新宿~甲府間は現行より平均3分、新宿~松本間は現行より平均6分、到達時間が短縮される。

また、富士急行線へ直通する列車では、新宿~河口湖間に特急『富士回遊』が2往復新設され、E353系3両編成が充当される。この列車は新宿~大月間では特急『かいじ』に併結される。

このほか、中央線系統では通勤着席サービスを行なう特急が新設され、東京~八王子間には『はちおうじ』、東京~青梅間には『おうめ』が運行される。運行本数は『はちおうじ』が下り6本・上り2本、『おうめ』が上下各1本で、下りは夜間、上りは早朝に設定される。いずれもE353系が使用され、現行の『中央ライナー』『青梅ライナー』は廃止となる。

なお、これらの中央線系統特急は全車指定席が原則となるが、常磐線の特急と同様に、普通車を対象に座席指定を受けずに空席を利用できる着席サービスが開始される。

南武線では平日夕方に快速を設定

東京圏では南武線で平日の夕通勤時間帯に快速を上下各4本新設。横須賀線では朝通勤時間帯、京葉線~武蔵野線では夕通勤時間帯に増発を実施。総武線快速では、夕通勤時間帯に増発が行なわれ、新宿・東京~千葉間の『ホームライナー千葉』が廃止される。また、山手線内回りの品川行き終電は、品川駅の車両留置線が廃止されることに伴ない大崎止まりに変更される。

東京圏以外では、常磐線広野~木戸間に新駅「Jヴィレッジ」が開業。奥羽本線の特急『つがる5号』、信越本線の特急『しらゆき9号』は新幹線との接続改善を図るため時刻が変更される。とくに『つがる5号』は現行の秋田19時32分発が大幅に繰り上げられて15時52分発となり、新青森で東京行きの東北新幹線とも接続するようになる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  2. アストンマーティン『DBX』に改良新型、内装一新…707馬力仕様に一本化
  3. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  4. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  5. 「ホンモノのGT」が日常を小冒険に変える…マセラティの新型『グラントゥーリズモ』が誘う世界とはPR
  6. 『N-BOXカスタム』用パーツが一挙発売、ブリッツからエアクリーナーシリーズ4種類・5製品が発売
  7. メルセデスベンツ『Gクラス』にEV誕生、4モーターで587馬力…北京モーターショー2024
  8. 【トヨタ GRカローラ 新型試乗】「GRヤリス」とはスタンスが明確に違う理由…河村康彦
  9. [音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
  10. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
ランキングをもっと見る