キャデラック CT6 に550馬力の「V」、8万8790ドルから…デトロイトモーターショー2019

同車は、キャデラックのフラッグシップサルーンとして、日本市場にも導入されている『CT6』の頂点に立つ高性能グレードだ。Vは「Vスポーツ」を意味するキャデラックの高性能モデルシリーズで現在、『CTS』と『ATS』に用意されている。
CT6-Vのハイライトは、新開発の4.2リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンだ。エンジン上部にターボチャージャーを装着することにより、ターボラグを排し、エンジンサイズもコンパクト化した。最大出力は550hp、最大トルクは86.7kgmを発生し、このパワーが4輪に伝達される4WDとなる。トランスミッションは10速ATで専用のギア比が与えられており、エンジンがほぼすべての車速で、最大出力を引き出すのに最適な回転数を保つ設定とした。
外観は高性能グレードらしく、V字型のメッシュグリルや大型のLEDヘッドランプを装備した。エアロパーツの下部やサイドウインドウ周囲のトリムは、ブラック仕上げとするなど、Vスポーツ専用の演出が施される。
19インチのブレーキは、ブレンボと共同開発された。アルミホイールとタイヤは20インチサイズを履く。サーキット走行を視野に入れた「トラックモード」では、磁性体ダンパーの「マグネティックライドコントロール」、アクティブリアステア、ステアリング特性などが、スポーティな方向に変化する。
《森脇稔》