【WRC 開幕戦】シトロエン移籍の王者オジェがモンテカルロの激闘を制す…トヨタ勢は3-5-6位

優勝した#1 オジェ(シトロエン)。
優勝した#1 オジェ(シトロエン)。全 8 枚

2019年の世界ラリー選手権(WRC)開幕戦「ラリーモンテカルロ」が現地27日にフィニッシュを迎え、シトロエンに移籍して新季初戦に臨んだディフェンディングチャンピオン、セバスチャン・オジェが接戦の末に先勝を得た。トヨタ勢は3-5-6位で、オット・タナクが陣営最高位。

シーズン開幕戦、伝統のラリーモンテカルロは舗装路面(ターマック)での戦い、そこに雪と氷のエッセンスも加わる難しいラリーである。今年の優勝争いは#1 セバスチャン・オジェ(シトロエン)と#11 ティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)の僅差接戦となり、それが最後のスペシャルステージ(SS)まで続いた。

最終SSを迎える時点で、差はわずかに0.4秒(首位は#1 オジェ)。開幕戦からいきなり熱い戦いとなったが、これを制したのは7年連続のシリーズタイトル獲得を目指すディフェンディングチャンピオンだった。最終SS、#1 オジェは先に走った#11 ヌービルよりも速いタイムでここを駆け抜けて逃げ切り、最終的には2.2秒差で開幕勝利を手中にする。

古巣でもあるシトロエンに移籍し、その最初の戦いで勝利をおさめたオジェは、これでWRCモンテカルロ戦は6連覇。「シーズンのなかで最も勝ちたいラリーであり、とても嬉しいよ。モンテカルロ6連覇を異なる3つのマニュファクチャラー(VW~Mスポーツ・フォード~シトロエン)で達成できたのも、わるくないよね」と喜びを語るオジェは、ドライバーズタイトル7年連続奪取に向けて最高のキックオフとなった。

昨季のマニュファクチャラーズ王者陣営、今年も3台の「ヤリスWRC」で参戦するトヨタ(TOYOTA GAZOO Racing WRT)では#8 オット・タナクの3位が今回の最上位。#10 ヤリ-マティ・ラトバラが5位、チーム新加入の#5 クリス・ミークが6位に続いた。

トヨタのチーム代表であるトミ・マキネン(1996~99年にミツビシでWRC王座V4)は、「非常にポジティブなリザルトでした。貴重な選手権ポイントを獲得することができましたし、全部で15本走ったSSのうち、9本でベストタイムを記録できたのは我々のクルマのパフォーマンスを証明するものです」と、シーズン初戦の手応えを語っている。

なお、今季ヒュンダイからパートタイムで参戦することになった2004~12年WRC王者#19 セバスチャン・ローブは4位だった。ヒュンダイは2位(ヌービル)と4位を得て、マニュファクチャラーズポイント首位に立っている。

WRC第2戦「ラリースウェーデン」は2月14~17日に開催される。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ジクサー250 試乗】250ccでダントツにリーズナブル! この手軽さと奥深さはスズキ随一の仕上がりだ…伊丹孝裕
  2. 「最初からこれが欲しかった」レクサスの特別な『LBX MORIZO RR』限定発売に、SNSで反響
  3. 車内が即ネット空間に! 新型USB型Wi-Fiルーターがドライブを変える[特選カーアクセサリー名鑑]
  4. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  5. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る